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優秀指導医(指導医 of the year)受賞者のご紹介

当院では2021年度より、研修医1.2年目全員の投票で行う優秀指導医(指導医 of the year)の表彰を行っております。2023年度は腎臓内科専攻医 毛利由衣医師が受賞しました。副賞にお好きな書籍(スクラブ)合わせて30000円分が贈呈されました。

以下、毛利医師からの受賞コメントです。

2023年度受賞者

腎臓内科専攻医 毛利由衣医師

この度2023年度の指導医of the yearに選出いただきました腎臓内科の毛利と申します。投票してくださいました研修医の先生方には厚く御礼申し上げます。
各科にハイレベルな指導医が多くいる中で若輩者の私が受賞することには大変恐縮しておりますが、これを機にこの1年間を振り返れば、4月の導入研修から始まり、病棟業務、カンファレンス、救急外来など研修医の先生方と関わる機会は多くあったかと思います。ただ業務の都合上まとまったレクチャーの時間を設けることが難しかったので、「フットワークが異常に軽く電話をかけやすすぎる上級医」を目指し、なるべくベッドサイドに赴き実際に研修医の先生方と同じ時間軸、同じ空間で診療を行うことを心がけました。「教える」ことは大好きなのですが行き過ぎると単に知識をひけらかすことになってしまうので、そうならないように気を配ることはなかなか難しいと感じます。そのために、なるべく研修医の先生に自分で情報収集を行い、アセスメントし、プランニングをしていただくようにし、それに対してフィードバックする時間を多くとるようにしてみました。フィードバックの方法は、これまで私がこの病院の先輩方からしていただいたように…と常に意識しているのですが、どんな工夫をしていただいていたのかというネタバレはほとんどされたことがなかったので、この1年間は色々と勉強しながらの探り探りな指導となってしまったかもしれません。
そんな中でも、足りない部分があればよりよい診療を学び次のステージに進むわくわく感、間違ったことをしてしまったならいかに恐怖を無くして次はやってやる!という方向に結び付けるか…といった気持ちや悩みを共有していただきながら、こちらも学ぶことの楽しさ、学んだことを患者様にお届けすることができる達成感を、私が仕事に感じているやりがいを、研修医の先生方にも知っていただきたいと思っていました。
それが少しでも伝わった結果の今回の受賞であったならば大変喜ばしいことと思います。これからも是非一緒に勉強させてください。そして今度は研修医の先生方も指導医として、一緒に研修を作っていくことができれば嬉しいです。

 


過去の受賞者

【2022年度受賞者】呼吸器内科 扇谷知宏医師

「先生が今年の指導医オブザイヤーです」と言われた時、そのような表彰の存在も知らなかったので、「なんかよいしょしてくるな、何か面倒な頼み事とかくるのかな?」と思っておりました。本当に研修医からの投票で選ばれたとわかり、「なぜ?私が?当院にはほかに優秀な先生がたくさんいるのに?」と困惑したというのが当初の感想です。

当院は多くの指導医が居り、質の高い指導を日々実践されています。その中で自分が研修医にとって有益な学びを提供できたと評価していただくのは非常に嬉しいことです。

去年1年を思い返すと、指導医として研修医を導いたというより、研修医の力を借りて一緒に困難に対応したという方がしっくり来ます。研修医にとって私の指導がプラスになったのと同様に、研修医に助けられ、研修医から新しいことを学んでおります。

正直私もまだ研鑽中の未熟者ですので、自分が指導した研修医に簡単に追い抜かれないように精進していきます。