腎臓内科
氏名 | 木下 千春 | 役職 | 副院長、診療副部長、腎臓内科/リウマチ・膠原病内科科長、腎循環器センター長・病棟医長 | ||||||||||||||||
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学歴 | 平成8年・島根大学卒 |
専門 | 腎臓内科 | ||||||||||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 村上 徹 | 役職 | 腎臓内科医長 | ||||||||||
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学歴 | 平成18年・高知大学卒 | 専門 | |||||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 河合裕美子 | 役職 | |||||||||||
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学歴 | 平成26年・大阪医科大学卒 | 専門 | |||||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 竹内 啓子 | 役職 | ||||||||||
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学歴 | 平成26年・京都府立医科大学卒 | 専門 | 腎臓内科 | |||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 松田 航一 | 役職 | |||||||||
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学歴 | 平成28年・和歌山県立医科大学卒 | 専門 | 腎臓内科 出向研修中 | ||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 毛利 由衣 | 役職 | 専攻医 | ||||||||||
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学歴 | 平成31年・弘前大学医学部卒 | 専門 | 総合内科 / 腎臓内科 出向研修中 | ||||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 岡田あかね | 役職 | 非常勤 | ||||||||
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学歴 | 平成9年・大阪市立大学卒 | 専門 | 腎臓・透析内科 / リウマチ内科 | ||||||||
学会 資格 |
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日本腎臓学会研修施設
日本透析医学会専門医制度認定施設
心臓病のお持ちの方は腎臓病を合併しやすく腎臓病のお持ちお方は心臓病を合併しやすいといったことから「心腎連関」という言葉があります。
をモットーに腎臓内科と循環器内科が密に連携しながら診療を行っています。
慢性腎臓病のお持ちの方には、かかりつけ医の先生と一緒に診療を行う併診を行っています。
日頃はかかりつけ医の先生の診察を受けていただき、当科へも通院をお願いしています。
病状により頻度は異なりますが、安定すれば間隔をあけながら診療にあたります。
当科への診療をご希望される場合は、まずかかりつけ医の先生にご相談いただき、紹介状を持参いただけますとより正確な治療方針をご提示できます。
以下のフローチャートをご参考に、尿異常のある患者様、CKDの患者様を是非ご紹介ください。
リウマチ・膠原病内科
氏名 | 土井 啓史 |
役職 | |||||||
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学歴 | 平成24年・琉球大学卒 | 専門 | リウマチ・膠原病 | ||||||
学会 資格 |
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氏名 | 岡田あかね | 役職 | 非常勤 | ||||||||
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学歴 | 平成9年・大阪市立大学卒 | 専門 | 腎臓・透析内科 / リウマチ内科 | ||||||||
学会 資格 |
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リウマチという言葉は温泉施設などで目にする機会もあり、イメージが湧きやすいと思いますが、膠原病、となりますと胃だとか心臓だとか臓器の名前でもなし、患者さんにとって馴染みが無いと思われます。膠という文字は骨や腱、軟骨といった結合組織をさします。
怪我だとか菌が入ったわけでもないのに自分自身の免疫が勝手に働いて結合組織に炎症を起こす病気を膠原病と呼ぶようになりました。ほとんどの疾患で関節痛筋肉痛など痛みがみられるのですが、なかには痛みの症状は乏しい方もあり、あるいは肺や腎臓等いろんな内臓に病変を合併しておられる方もあり、自己免疫異常を背景としたさまざまな疾患が含まれています。
当院では臓器合併症においても他科と連携し治療を行うことが可能です。
ご自身で「わたし、きっと膠原病!」と言って受診される方は少なく、かかりつけの内科、整形外科や皮膚科から「膠原病かもしれないので専門医受診をしましょう」というおすすめを受けて受診される方が多いです。
患者さんの顔がひとりひとり違うように、同じ自覚症状であっても同じ病名であっても病気の顔はひとつひとつ違います。
インターネットでも調べて得られる知識は、たしかに有用なときも多いのですが、いたずらに不安にあおられてしまうこともあります。ご自身で判断せずぜひご相談ください。
それぞれにとって一番良い形にもっていける医療を患者さんと一緒に作ることを目指しています。
関節リウマチ
脊椎関節炎(乾癬性関節炎・強直性脊椎炎 など)
リウマチ性多発筋痛症
全身性エリテマトーデス
シェーグレン症候群
全身性強皮症
多発性筋炎/皮膚筋炎
混合性結合組織病
血管炎(高安動脈炎・結節性多発動脈炎・ANCA関連血管炎 など)
その他膠原病または膠原病類縁疾患(成人発症スチル病・ベーチェット病・IgG4関連疾患 など)
関節リウマチは自分自身の免疫が関節に炎症を引き起こす自己免疫疾患です。関節の腫れや痛みにより日常生活が送りづらくなり、また炎症が長期間持続すると骨や軟骨が破壊され関節が変形してしまいます。近年ではメトトレキサートを始めとする飲み薬(抗リウマチ薬)や、生物製剤という注射の薬剤、JAK阻害薬という新しい機序の飲み薬など様々な治療選択肢が増えてきており、発症早期に適切な治療を開始すればほとんどの患者さんが症状をしっかりコントロールできるようになりました。
生物製剤やJAK阻害薬は非常に効果が高い薬剤ですが、感染症(肺炎や尿路感染など)や帯状疱疹などの副作用に注意が必要です。当科ではこれらの薬剤導入後も副作用の発現に注意を払って診療を継続させていただきます。
また症状が強い発症早期にはステロイドを併用することもありますが、長期に使用すると様々な副作用が出てくるため、基本的にステロイドはなるべく短期間で減量・終了していきます。
診断のためにリウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体などの血液検査が行われますが、これらは関節リウマチ患者さんの中でも20~40%程度では陰性となり、血液検査だけで関節リウマチの診断や否定は難しいケースもあります。当科では必要に応じて超音波やMRIなど様々な検査を併用し、早期診断及び適切な疾患コントロールを目指していきます。
膠原病には全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎/多発性筋炎、血管炎など様々な病気が含まれます。病気ごとに治療方針が異なるため、正確な診断と病気の活動性の評価が重要になります。それぞれの病気には診断基準がありますが病気の初期の段階では基準を満たさない場合もあり、現在の症状・血液検査・画像検査の結果などを併せて総合的に診断していきます。
病気の活動性が高い場合にはステロイドによる治療を開始し、必要であれば免疫抑制剤や生物製剤による治療を併用していきます。
膠原病においては関節リウマチよりもステロイドによる治療が重要になるケースが多いですが、やはり長期間使用すると副作用が出現してくるため可能な範囲で減量していきます。
最終的なステロイド量(維持量)は諸説ありますが、プレドニゾロンという薬で1日5mg程度かそれ以下を目指すことが一般的です。
また全身性強皮症やシェーグレン症候群など必ずしもステロイドを使用しない疾患も膠原病には含まれます。
当科では診断名および病気の活動性に併せて適切な診療を行っていきます。
初期症状としては多関節痛(ふしぶしの痛みや朝のこわばり)が多く、他にも寒い時に指の色が白~青くなる(レイノー症)、顔や指の皮膚症状(蝶形紅斑・凍瘡様皮疹)、目や口が乾燥する(ドライアイ・ドライマウス)、原因が分からない熱が続く(不明熱)、または血液検査で初めて異常を指摘されるなど様々なケースがあります。
膠原病を疑われた際にはお気軽にご紹介ください。
関節リウマチを始めとした膠原病の多くは完治が難しく、生涯に渡って病気と付き合っていく必要があります。患者さんによっては経過中に就学・就労・結婚・出産・介護など様々なライフイベントが待っています。当科ではライフステージに併せた診療を行い、患者さんがよりよい生活を送るための良きパートナーとなれるよう努めています。