なくてはならない病院をめざします
病院に医療を求められる患者さんとそのご家族はもとより、医療・介護を連携している事業所の方々、まちづくりをともにすすめる行政や福祉関係の方々とその主役である地域にお住いの方々、そして病院の職員とそのご家族など、多くの人々とつながり病院は成り立っています。それぞれの思いは様々でかつ複雑に重なり合っています。その思いにできるだけ応えられるように、私たちは広い視野を持って取り組んでゆかなければなりません。
病院を利用される患者さんとそのご家族にとっては、その医療の質が高いことが第一です。「効果的」な医療を「適時」に「効率的」に提供することは、最適な医療には欠かせません。それらを「安全性」「公正性」「患者中心志向」をもって提供し、総合的な質の向上に努めます。この原動力として多職種の協働を推進し人権を尊重できる職員を育成します。
様々な連携に基づき構築されている今日の医療・介護の仕組みでは、患者・利用者の方々が、適切な時に適切な場所で医療・介護を受けられることが重要です。医療提供の体制を整備すると同時に、治療中から治療後の生活等を見すえて、くらしやこころの問題も含めた「全人的」な援助を行います。そして連携に不可欠な情報共有を深化させます。
当院が加盟しているHealth Promoting Hospital:HPHの理念からは、病院はその健康増進活動等を通して地域にお住いの方々との接点を持ちながら、まちづくりを共同で行っている人々とかかわり、地域に溶け込み、そのニーズを掘り起こして行く役割を担わなければなりません。それに応えるためにも、地域の医療・介護事業所はもとより、行政や福祉に関わる方々、自治会の方々との繋がりを「健康友の会」と共同してすすめます。
病院の職員とそのご家族にとって、病院は生業をたてる場であることは当然であり、その経営が安定していることは絶対です。そして、それぞれの職員が医療人として「やりがい」と誇りを持ち成長してゆく場でもあります。自分の持つ力を十分に発揮するには心身ともに健康に過ごせる職場づくりが欠かせません。そのために病院も成長、成熟して行きます。