公益社団法人 京都保健会 京都民医連中央病院 院長 松原 為人 |
2018年5月に着工いたしました新病院も2019年8月末に完成し、11月の開院となりました。
当院の医療につきましては、標準的な医療は可能な限り質を高め、かつ解りやすく提供することに努めます。特に疾患別・臓器別医療に関しては、適時性・効果的・効率的の三要素が同時に果たせるようセンター化し機能を充実して対応します。また、地域包括ケアシステムのなかで重要な役割を持つ耳鼻咽喉科、歯科口腔外科では、体制が整い、手術機能の提供を致します。一方、複数疾患により複雑な病態となっているご高齢の方であっても安心してご紹介頂けますように、各科医療機能を総合的に発揮できるよう院内連携機能を構築いたします。併せて「断らない救急」をモットーに拡げてきました救急機能も、更なる質的・量的拡充を図りながら地域医療に貢献できるように致します。
院内環境では療養上の十分な配慮を行うことができました。医療を受けられる患者さんはもとより、そこで働く職員にとっても良い効果を与えてくれると思います。相当数の個室が増えますが、これまで通り差額ベッド代は頂きません。また、屋外は安全面に配慮しつつも可能な限り境界の壁を取り除き、自由に広くご利用頂ける様に致しました。地域にお住いの方々と自然に溶け込める場所となることを願っております。
「(すべての人々にとって)なくてははらない病院をめざす」ことをビジョンとして掲げ、あらゆる視点での公正性と当院とが繋がるすべての方々との共同を軸に据え、これまで培ってきた「総合力」と「多職種協働の力」を駆使して総合的な質の向上に取り組み、急性期医療機能と在宅復帰支援機能を中心とした医療提供と地域のヘルスプロモーションの拠点としての役割を十分に果たして行きたいと、職員一同、これからも努力奮励いたす所存です。どうぞよろしくお願いいたします。