去る6月9日(土)午後3時より近畿高等看護専門学校5階ホールにて「第22回京都民医連中央病院 解剖慰霊式」が開催されました。
今回の慰霊の対象となったのは、2010年3月から2012年2月末までの2年間に京都民医連内院所で亡くなられ、中央病院病理科にて病理解剖が実施された27名の方々でした。
当日は9遺族25名、職員30名の参加で無事終了しました。
慰霊式は、開会挨拶・黙祷のあと主催者代表として吉中院長、研修医代表として草野医師、そしてご遺族代表として今回は松原医師にそれぞれご挨拶いただきました。その後、代表、ご遺族、職員の順で献花を行い、藤田病理科長の閉会挨拶にて終了しました。
慰霊式は1979年3月に第1回が開催されてから、今回で22回を迎えます。第15回まではお寺をお借りして仏式にて行っておりましたが、「宗教上の理由で参加できません」というご遺族の方がおられ、検討した結果、第16回より「特定の宗教に拠らない方法」ということで、参列者全員での献花方式に変更し今年で7回目となりました。
終了後は、次回開催への改善に継げる為、ご遺族、職員に各々アンケートを実施しました。今回はご遺族の参加が少なかったのですが、参加頂いたご遺族からは概ね良い評価をいただいております。また職員のアンケートでは、いくつか指摘事項もありました。中でも「病棟看護師など一般職員の参加がもっと多いほうが良い」とのご意見をいただきました。次回開催へ向け何らかの改善ができればと思います。
最後に、不幸にもお亡くなりになられ、病理解剖させていただいた方々のご冥福をお祈りいたします。また大切なご家族を亡くされたその時に、「病理解剖の承諾」という重大な決断をしていただいたご遺族に対し敬意とともに深謝いたします。ありがとうございました。
病理技術課課長 林 孝俊