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ベトナムで内視鏡の講演と技術指導を行いました

2017年12月20日にホアン・ミー・サイゴン病院(Hoan My Saigon Hospital)で「胃がんの早期診断と治療に関する技術的アップデートセミナー」が開催されました。ホーチミン市内や他の省から消化管内視鏡分野の専門家が多く参加し、当院の消化器内科科長の木下公史医師とPham Nguyen Quy医師が、1)拡大内視鏡と色素内視鏡による早期胃癌の診断2)早期胃癌診療における超音波内視鏡検査の役割と技法3)上部消化管内視鏡検査におけるヘリコバクター・ピロリ感染の特徴について、講演と内視鏡技術指導を行いました。

12月22日にダナン総合病院(Danang General Hospital)で内視鏡技術と安全管理について意見交換し、25-26日にフエ中央病院(Hue Central Hospital)において超音波内視鏡検査(EUS)と内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を中心に技術指導しました。
日本では胃がんの多くの症例が早期発見され、内視鏡的切除術で治療されていますが、ベトナムでは胃がんのほとんどが進行期に診断・治療される状況です。症状がある時に初めて検査を受けることが多いのでこれから検診活動を普及していく必要があり、日本の取り組みや経験が注目されています。

2018年6月初旬には胆膵内視鏡(ERCP)と内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)についてベトナム、スイス、タイ、日本の4カ国が参加した国際カンファレンスに招待されており、そこでデモと発表を行う予定です。