集中治療科科長 井上賀元
ACLSチームは2006年より結成され、医師、看護師、臨床検査技師、放射線技師、臨床工学技士、理学療法士・作業療法士と多岐にわたる職種から構成され、30人を超えています。目標は、院外・院内でおこる心停止症例の社会復帰率の向上に貢献することです。
私が研修医であったときにひとりの患者様を救えなかったことが、私に蘇生教育への道を歩ませました。ただ、一人の医師がどれだけ技術を向上させても患者様は救えません。その場に居合わせた全ての医療スタッフがチームとして高い知識と技術を一人の患者様にそそぐことで、救命率、そしてなにより社会復帰率をあげるのだと確信しています。
院外心停止患者の社会復帰率について、病院に運ばれてからの処置はほとんど関与しません。院外での救急車要請、bystander CPR、AEDを使用した早期除細動こそが社会復帰率に大きく関与するといわれています。院外心停止はいつどこで起こるかわかりません。その時に、そばに居合わせた人が、勇気ある一歩がふみだせるかどうかが一番大事なのです。いざというときのために、知識と技術を身につけてもらうために、われわれは地域にとびだし指導を続けています。
病棟での急変をできるだけ防ぐよう急変の前のバイタル異常をNEWSスコアでふり返る機会をつくっています。
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