公益社団法人 京都保険会 京都民医連中央病院

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歯科口腔外科

概要・治療方針

特に、2019年11月に開院予定の新病院では市西北部地域を中心に歯科口腔外科疾患を有する患者さまの中核病院の役割を担いたいと考えておりますます。そのため、地域の歯科医療機関や病院などの医科医療機関との連携のもとに数多くの患者さまの御紹介を頂き、この地域の歯科口腔外科医療に貢献していきたいと考えております。

 

歯科口腔外科とは、虫歯や歯周病の治療を除く顎やお口の内部(口腔)の領域の疾病全般に対し、おもに外科処置による治療を行う診療科です。口腔は舌、口底(口内の下部)、頬粘膜(頬の内側)、口蓋(口内の上部)といった軟組織に囲まれ、これらは上顎骨(上あご)や下顎骨(下あご)といった硬組織で支えられています。また顎の骨には歯が生えています。関連する器官としては顎関節や口腔に所属するリンパ節、唾液腺があげられます。このような場所に発生した先天異常、発育異常、外傷、炎症、嚢胞、良性・悪性腫瘍などを治療対象とするのが歯科口腔外科です。

当科で最も多く行う外来手術は「親知らず」の抜歯です。「親知らず」とは、奥歯の一番奥に生えてくる永久歯のことで、「智歯」あるいは「第3大臼歯」とも呼ばれています。「親知らず」が生えてくる時期はおおむね10代後半から20代前半ですが、はじめから「親知らず」がない人や、上下左右の4本がそろっていない人など個人差があります。人によっては「親知らず」の生えてくるスペースが不足しているため、半分埋まったままになっていたり、傾いてきちんと生えてこないこともあります。こういった場合、感染源や歯列に悪影響を与えたりする可能性があるため、抜歯を勧められます。

また、平成24年度からは診療報酬に周術期口腔機能管理が新設され保険適用になりました。がん治療担当医と歯科医師が連携して、がん患者様(手術・放射線治療・化学療法・緩和ケアを受けられる患者様)の口腔機能管理を実施することにより、「手術」を行う場合のお口のトラブルや誤嚥性肺炎・感染症の予防と、「化学療法・放射線治療」を行う場合の口腔粘膜炎や口腔内感染等に対するがん治療のサポートと位置づけ治療の向上をめざすものです。
具体的には、口腔ケアだけでなく、感染源になりうる歯やぐらついていて保存困難な歯の抜歯などを行います。当院に手術や化学療法で入院される患者様に、医科と歯科が連携して質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。

また、手術などを伴わない入院患者様につきましても必要な歯科治療や口腔ケア、医科歯科が連携したチーム医療を提供していきたいと考えております。

 

外来診療体制・受診方法

 

医師紹介

氏名 西村 毅 役職 歯科口腔外科筆頭科長
学歴 北海道大学歯学部 昭和60年卒 専門  
学会
資格
所属学会 資格
日本口腔外科学会 専門医
厚生労働省 臨床研修指導医
日本口腔科学会 認定医
氏名 駒谷 徹 役職 歯科口腔外科科長
学歴 明海大学歯学部 平成18年卒 専門  
学会
資格
所属学会 資格
日本口腔外科学会 認定医
  ICLSインストラクター


当院の歯科口腔外科の診療展開

京都民医連中央病院歯科口腔外科について

京都民医連中央病院
歯科口腔外科筆頭科長
西村 毅

歯科口腔外科医療を中心に、高齢者や障害者の患者さまおよび全身疾患(骨粗鬆症、循環器系疾患、糖尿病など)を有する患者さまなどに対し、各診療科の主治医の先生方との対診や連携のもと通院下や入院下の歯科口腔外科医療を行いたいと考えております。

特に、今年度の11月1日に開院予定の新病院では市西北部地域を中心に歯科口腔外科疾患を有する患者さまの中核病院の役割を担います。そのため、地域の歯科医療機関や病院などの医科医療機関との連携のもとに数多くの患者さまの御紹介を頂き、この地域の歯科口腔外科医療に貢献していきたいと考えております。

 

 

 

 

当科の診療方針について

  1. 診連携や病病連携による病院歯科口腔外科医療を推進すること
  2. 病院歯科として周術期等口腔機能管理やNSTなどのチーム医療として、口腔ケアや摂食機能療法(嚥下訓練)などにより誤嚥性肺炎などの術後合併症の発症予防に貢献すること
  3. 堅実で確実、良質で低侵襲、低リスクの歯科口腔外科医療を行うこと

などを考えております。

 

診療対象疾患について

などを考えております

 

周術期等口腔機能管理について

手術後の合併症である肺炎の発症や、放射線治療やがん化学療法による口内炎の発症などが予測できる場合、または緩和ケアでの一連の治療において、チーム医療として当科が治療開始前から積極的に口腔ケアを行います。開始時期は、治療開始前早期から行うことが重要ですが、治療開始後でも周術期等口腔機能管理は施行可能です。

具体的には、誤嚥性肺炎や口内炎の発症および二次感染の予防、経口摂取の維持や早期再開の支援、口腔・咽頭部の手術部位感染の予防、長期的な合併症の予防として臓器移植や人工物留置後の感染予防や顎骨壊死の予防となります。

 

埋伏智歯抜歯手術について

埋伏智歯抜歯(中でも下顎水平埋伏智歯抜歯)に際しては術前にX線CT画像所見による水平埋伏智歯の存在位置を把握し、抜歯手術時の下顎管や舌神経の損傷などの偶発症を回避する術前診断が重要です。

上顎埋伏智歯抜歯に際しては上顎洞が上顎埋伏智歯に近接している場合が多いため、同様に術前にX線CT画像所見による上顎埋伏智歯の存在位置を把握し、抜歯手術時の上顎洞穿孔や上顎洞内への埋伏智歯の迷入などの偶発症を回避する術前診断が重要となります。

 

堅実で確実、良質で低侵襲、低リスクの埋伏智歯抜歯を行うために

患者さまが抜歯に対して恐怖心が強い場合や、高齢者などで全身的状態が不安定で全身的な管理が必要な場合などでは、入院全麻下に抜歯を希望されることがありますが、術前に他診療科の先生方との連携のもとに全麻下の抜歯を行うことが必須となる症例があります。

 

入院全麻下の手術の適応症例について

などが適応症例となります。

 

入院全麻下の口腔外科症例を増やすために

外来診療は地域連携室経由での紹介患者さままたは紹介状を持った患者さまからの電話予約および院内対診や周術期等口腔機能管理の患者さまなどの外来患者さまに対して、効率的・能率的な外来予約制を設定し、その枠を紹介患者さまや院内患者さまおよび緊急性の高い患者さまにとって有益性が高くなるように振り分けていきたいと考えております。

 

地域の歯科医療機関や医科医療機関の先生方から当院歯科口腔外科にできるだけ多くの患者さまの御紹介を頂きますよう、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

 

Information

 

京都民医連中央病院
歯科口腔外科
筆頭科長
西村 毅

平成31年4月より、当院歯科口腔外科常勤歯科医師の増員により着任させて頂きました。昭和60年に北海道大学歯学部卒業後、京都大学病院歯科口腔外科を経て、これまでに関西電力病院、宇治武田病院、京都市立病院などの歯科口腔外科部長として、それぞれの病院の地域の歯科医療機関や医科医療機関などから数多くの患者さまの御紹介を頂き、歯科口腔外科医療を行ってきました。