氏名 | 中川 洋寿 | 役職 | 副院長 | ||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
学歴 | 平成元年・滋賀医科大学卒 | 専門 | 関節鏡視下手術 / 脊椎 / リウマチ | ||||||||||||||||||||
学会 資格 |
|
氏名 | 松本 孝 | 役職 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
学歴 | 昭和54年・京都大学卒 | 専門 | 手の手術 / 整形全般 | ||||||
学会 資格 |
|
氏名 | 村上 純一 |
役職 | 整形外科科長 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
学歴 | 平成17年・大阪医科大学卒 ※ドイツ コブレンツモンタバウアカトリック病院脊椎センター〈2017年4月~12月〉留学 |
専門 | 脊椎 / 骨粗鬆症 | ||||||||||||
学会 資格 |
|
氏名 | 塚谷 崇章 | 役職 | 医長 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
学歴 | 平成19年・福井大学卒 | 専門 | |||||||
学会 資格 |
|
氏名 | 浅妻 敢 |
役職 | 病棟医長 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
学歴 | 平成22年・島根大学卒 | 専門 | |||||||||||
学会 資格 |
|
氏名 | 三浦 匠 |
役職 | 専攻医 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
学歴 | 令和4年・北海道大学卒 | 専門 | |||||
学会 資格 |
|
日本整形外科学会専門医制度研修施設
椎間板酵素注入療法実施可能施設
連携医院様・かかりつけ医院様からのご紹介による手術治療、また救急搬入による骨折等外傷治療を中心として、整形外科専門医6名で奮闘しております。
整形外科は急速な進歩を遂げています。確立された診断治療技術を、地域の第一線医療として患者様へ十分に提供できるよう努めています。
経済的・社会的に様々な困難を持つ患者様にも、差別なく上記の医療が提供できるよう努めています。
多職種の協力で早期からのリハビリテーションを実施し、早期の在宅・地域・社会・職場復帰を図っています。
電子カルテを2003年に導入し、以降1万件を優に超える整形外科手術を、地域に根ざして行なってきました。
近傍連携医院様とも密に協力し『これまでも、そしてこれからも』術前術後の患者さんを、地域でしっかり診る、ことに注力しています。
当院は地域の患者さんの大きなご支援を頂いて、2019年秋に中京区から右京区へ新築移転しました。
療養環境も大きく改善し、一段とお役に立てる病院となりました。
総合病院として他科とも協力しつつ、関節鏡手術・人工関節手術や外傷外科・脊椎外科など、多彩な分野の手術を行なっています。
いまだ厳しい社会情勢ですが、適切な術前評価・抗菌薬の予防投与・迅速な手術遂行など、感染症の波及に全力で抵抗しています。
また院内区画制御による人流抑制、各職種の徹底したリスク管理、病棟内定期巡視など、クラスタ発生なきよう最大限配慮しております。
通常の手術加療での急性期病棟入院は2週間程度です。帰宅調整が必要な患者様には、連携病院様への転院をお願いする場合があります。
また病名・手術の種類等で制限がありますが、回復期リハビリテーション病棟を経由し、帰宅いただく場合があります。
院内での面会は当面制限させていただいており、院内リモートによるオンライン面会を2020年より導入しております。
御家族・御親族にも納得いただけるよう、病棟より報告・連絡を中心に据え、アフターケアにも努めております。
骨折例について、手術し退院後に、連携医院様へのご紹介と加療継続をお願いする場合があります。
術後患者様のアフターケアとして、外来への再診をお勧めする場合があります。
連携医院様・かかりつけ医院様からの紹介状の持参を、お願い申し上げます。
従来「五十肩」とひとくくりに言われていたものには実はいろいろな病気が含まれています。(1)腱板断裂、(2)肩峰下滑液包炎、(3)石灰沈着性腱板炎、(4)いわゆる狭い意味での五十肩などがあげられます。これまではそれぞれの病態もあいまいで厳密に区別されてこなかったのですが、MRなどの診断技術の進歩で一つひとつの病気がはっきりしてきました。
整形外科の外来には「五十肩だから治ると思っていたけど、よくならないので受診した」という患者様がたくさんおられます。このような「五十肩」の中でも「腱板断裂」は特に注意が必要です。腱板断裂とは、肩甲骨と上腕骨をつないでいる腱板という腱が切れてしまったものを言います。50歳以降に良く起こります。転倒して手や肘をついたり、重いものを持ち上げようとしたり、肩を捻ったりなどの明らかな外傷をきっかけとして発症する場合が多いようです。ただし、さしたる外傷がなく発症することもありますので、整形外科にかかっていても、先に述べたいわゆる「五十肩」として扱われている場合も多いようです。「五十肩」が半年以上治らないようでしたらぜひ当科の外来を受診してください。
腱板断裂の症状は、夜間の痛み、動作時痛とくに腕を上げるときや下ろすときに痛みや引っ掛かりを訴えることが多いです。また、肘を脇から離しての動作がつらく力が入らないのも特徴です。診断は詳細な診察とMRで確定できます。治療は、腱板が切れていても時間経過と共に症状が軽快することが結構あり、注射やリハビリなどの保存療法の効果がかなり期待できます。
当科では、原則として保存的治療を第一に考え、一定期間のリハビリを実施します。ただし、活動性の高い人で受傷後3ヶ月以上も痛みなどの症状が続いているような場合は、手術を要する可能性が高くなります。その後、充分なリハビリと厳密な診察にて手術の必要性を検討しています。
そして、手術が必要と判断された場合には、大きな切開で筋肉にもダメージを与える従来のオープンな手術方法ではなく、切開せずに小さな創を数箇所つくって行うために侵襲が格段に少ない「関節鏡」を用いた手術を行っています。「関節鏡視下手術」は、正常な組織である三角筋を損傷しないばかりか、診断も修復も正確かつ強固にできるため、これまで行われてきた直視下手術に比べ非常にメリットが大きい方法です。肩の手術というのは、元来術後の痛みの強い疾患ですが、「関節鏡」の手術では小さな切開のみを5か所ほど加えて行いますので、直視下手術に比べて低侵襲なぶん術後の痛みがかなり軽減し、入院期間は1〜2 週程度で済みます。ただし、術後3週程度は外転装具をつけて過ごします。術後の経過は個人差が大きいのですが、縫合した腱板が骨につくまで6 週間かかりますから、日常生活復帰は大体2ヶ月で軽作業、6ヶ月で重労働可能となります。焦らず、あわてず、そしてしっかりとリハビリに取り組むことが大事です。
当院でも膝の関節鏡手術は以前から行っていましたが、リハビリ・手術ともに日本でも有数の専門病院に出向し、肩の診療技術と多くの鏡視下手術の研修をさせていただきましたので、当科でも肩の関節鏡の手術が増えてきています。「五十肩」だと思っているけれど、痛みがなかなか良くならないという方は、ぜひ一度当科を受診してください。本当の病気は何なのか、診断と完治までのお手伝いをさせていただきます。
かつて行われてきた人工関節手術に比し、近年は成績の良い手術法・手術器具が登場し、安定した成績が期待される手術となりました。
鎮痛剤、また関節注射、運動療法、物理療法などで改善に乏しい段階では、主に人工股関節置換術・膝関節置換術をお勧めする場合があります。
当院では術前と術後早期のリハビリテーションを行い、麻酔科医・整形外科医によるペインコントロールにも注力しています。
標準的な急性期病棟入院期間は2週間程度で、回復期リハビリテーション病棟を経由し帰宅調整する場合があります。
血管が圧迫されて、主に腰から下の多彩な症状を来します。臀部や下肢の痛み、しびれをきたし、長い距離を歩くと足が痛くなり休むとまた歩けるという間欠性跛行の症状が出たりする病気です。高齢化社会にともない近年急速に増加しており、痛みやしびれが強く、血流改善の薬やブロック注射で症状が改善しない場合には、手術を検討することになります。
当院では、脊椎の変形や症状の強い患者様に対しては「側方侵入腰椎前方固定術(LLIF)」という侵襲の少ない手術方法を、京都でも早期に導入し行ってきています。ただし狭窄の程度が強かったり、症状が強いときにはこの方法のみには固執せずに、一人ひとりの症状に応じもっとも適切な手術を提案します。「患者さんを身体の中から支える」治療を行っております。標準的な急性期病棟入院期間は2~3週間です。
姿勢を変えたときに首から肩・上腕への痛みが走る、時に耐え難い痛みで眠れない、などお困りの場合に、頚椎症性神経根症の診断がつけば、頚椎前方除圧固定術を行います。金属プレート併用を要する場合、不要な場合があります。特にプレートを使用しない場合には、頚椎人工椎間板置換術に準じて、飲み込みにくさなどの術後合併症が起こりにくいとされています。標準的な急性期病棟入院期間は10日間です。
社会全体の高齢化に伴い増えているのが、脊椎椎体(圧迫)骨折です。高齢、また体重の軽い女性に特に起こりやすいとされ、尻もちをつくなど少しのことで、脊椎が骨折しつぶれてしまいます。時には激しい痛みで身動きが取れず、入院になることがあります。鎮痛剤とコルセット、リハビリによる保存的治療しか方法がありませんでしたが、この10年で患者さんによっては「経皮的椎体形成術(BKP)」が可能になりました。つぶれた骨をバルーンで膨らませて元の形に近づけた上で、専用の骨セメントを注入し骨を支えるというという治療法をで、左右5mm程度の皮膚切開で経皮的に行います。侵襲が少なく、また術後早期からリハビリを進めやすいというメリットがあります。標準的な急性期病棟入院期間は1週間です。
重いものを持ったあとなどに、腰椎に強い無理がかかり、椎間板が突出し、神経を圧迫して下肢痛、しびれ、また就業困難・歩行困難を呈する疾患です。一般的には内服・コルセットの保存加療に加え、時に複数の方法でのブロック注射などを併用します。症状の改善が乏しい場合には手術を考慮しますが、2019年より椎間板内酵素注入療法が実施可能となりました。標準的な急性期病棟入院期間は、1泊2日入院です。局所麻酔で椎間板内にヘルニコア(コンドリアーゼ)を注入することで、2~3週程度で経時的に症状が改善します。手術扱いですが大きく切らずに済むので、特に就業中の患者さんには福音の多い技術かと考えられます。
上記の腰椎椎間板ヘルニアで、排尿障害等の顕性神経症状があり、また腫瘤が大きく脱出している場合に検討します。標準的な急性期病棟入院期間は1週間程度です。1週間程度での抜糸が必要となる場合があります。
当院は総合病院です。かかりつけ医様からの情報提供をベースとして、必要に応じて麻酔科・循環器内科等の複数専門診療科、また総合診療医、歯科口腔外科を受診いただく場合があります。スムーズな手術治療の基礎となる、安全安心の術前検査・評価・治療の遂行に取り組んでいます。