女性の身近なかかりつけ医として
月経開始前の小児期から、思春期、成人期、妊娠出産、子育て、更年期、閉経後まで、ライフステージに応じて女性の健康を守ります。婦人科の受診は敷居が高いと思う方もおられるかもしれませんが、常勤医師はすべて女性で相談しやすい雰囲気をこころがけています。
当科は、第一線の医療機関の中にある産婦人科として、他科との連携を密にした総合的な産婦人科医療を地域住民の方に提供しています。
小児科とタイアップして、NICUによるケアを要しない妊娠35 週以降の妊娠・分娩管理を行っています。基本的には、不必要な医療介入を排除し、助産師とともに自然分娩・母乳による育児を目標にしています。また、近年の出生前診断の浸透から、正しい遺伝知識や出生前診断に関する知識を知っていただくことは重要であると考えています。
患者様には定期的な婦人科検診を勧めています。良性であれば、内視鏡手術も視野に入れた侵襲性の低い術式を積極的に勧めています。悪性腫瘍でも、放射線治療を必要としない症例であれば、手術・化学療法を積極的に行っています。また、往診・訪問看護ステーション等を利用した在宅におけるターミナルケアも随時行っています。
不妊治療は、カウンセリング・タイミング法・排卵誘発・人工授精を行っています。
性器脱・尿失禁に対する相談、手術を含む治療を行っています。また、専門ナースによる骨盤底筋群体操も行っています。
年間手術件数は200件前後(C/S含む)です。
腹腔鏡・子宮鏡による手術も積極的に行っています。
VBACを試みるには、前回帝王切開の回数や切開部位など条件があります。VBACを希望される方は早めに外来を受診してご相談ください。
入院期間は産後6日間(帝王切開は約7日間)、分娩費用は約50万円です。
「当院で子宮頸部上皮内腫瘍(CIN2)と判断・管理した症例の臨床的検討」(原著論文)
産婦人科の進歩(0370-8446)72巻3号 Page205-210(2020.08)
「続発性無月経を契機に診断した巨大副腎腫瘍によるクッシング症候群の1例」(原著論文)
産婦人科の進歩(0370-8446)70巻2号 Page97-104(2018.05)
「腫瘤像を呈さず子宮留水腫と両側水腎症で発見された子宮頸部腺癌の1例」(会議録)
日本産科婦人科学会雑誌(0300-9165)70巻2号 Page946(2018.02)
「初産婦の妊娠36 ~ 37週妊婦健診時に用いる分娩停止予測モデルの作成 過去起点コホート研究」(会議録)
日本産科婦人科学会雑誌(0300-9165)70巻2号 Page703(2018.02)
「続発性無月経を契機に診断した巨大副腎腫瘍の1例」(会議録)
日本産科婦人科学会雑誌(0300-9165)69巻2号 Page716(2017.02)
「高齢患者の骨盤臓器脱治療のとりくみ」(会議録)
京都病院学会集録(1883-8642)51回 Page78(2016.10)
「高齢女性の骨盤臓器脱に対する仙骨腟固定術(LSC)」(会議録)
産婦人科の進歩(0370-8446)68巻2号 Page200(2016.05)
「Gonadoblastomaを伴ったmixed germ cell tumorの1例」(会議録)
日本婦人科腫瘍学会雑誌(1347-8559)31巻3号 Page528(2013.06)
氏名 | 中村 光佐子 | 役職 | 産婦人科科長 | ||||||||||||||||||||
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学歴 | 平成7年・滋賀医科大学卒 | 専門 | |||||||||||||||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 古板 規子 | 役職 | 病棟医長 | ||||||||||||||||
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学歴 | 平成16年・宮崎大学卒 京都大学大学院社会健康医学系専攻修士 |
専門 | |||||||||||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 山西 歩 | 役職 | |||||||||||||||||
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学歴 | 平成21年・京都府立医科大学卒 |
専門 | |||||||||||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 大西 香蓮 | 役職 | |||||||||
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学歴 | 平成27年・愛知医科大学卒 | 専門 | |||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 西田 秀隆 |
役職 | 非常勤 | ||||||
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学歴 | 平成6年・滋賀医科大学卒卒 | 専門 | |||||||
学会 資格 |
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日本産科婦人科学会専門医制度専攻医指導施設
母体保護法規定による指定医の研修機関
日本周産期・新生児医学会暫定研修施設
画像をクリックすると産婦人科病棟の紹介ページに移動します。
妊娠初期から妊婦健診、分娩まで診療します。妊娠中から小児科と連携し、妊娠や赤ちゃんの経過に異常があれば、緊急帝王切開での分娩や小児科医立ち合い出産などで母児の安全を守ります。NICUでのケアを必要としない35週以降の分娩をお受けしています。
産科入院は全室個室(シャワー付き)で、母児同室です。ご家族も一緒に宿泊できます。差額ベッド料を頂かない病院の方針により個室料はかかりません。入院費用については助産制度により負担が軽減される場合もありますので、経済的に不安のある方はご相談ください。
経腟分娩の他、一部の帝王切開分娩でも家族の立ち合いが可能です。
母乳育児を推進し、授乳指導に助産師が丁寧にかかわります。経過が順調なら産後6日目(帝王切開は術後8日目)で退院ですが、不安のある方は京都市のスマイルママほっと事業を利用して頂くことが可能です。
医師の妊婦健診の他に助産師による妊婦健診、産後2週間健診を行っています。また、入院中には理学療法士による骨盤ケア指導や、栄養士が監修した産後食を提供するなど、多職種でお母さんと赤ちゃんの健康を守ります。
TOLAC(帝王切開後の経腟分娩トライ)/VBAC(帝王切開後の経腟分娩)も症例により受け入れていますのでご相談ください。
月経痛、月経不順、過多月経、不正出血、帯下の症状、更年期症状、貧血など婦人科全般のご相談をおうけします。月経関連の症状は子宮筋腫や子宮内膜症が原因のことがあり、放置すると将来妊娠しにくくなることがあります。月経量・月経回数をコントロールすることで生活が大幅に改善することもあります。ホルモン療法、漢方薬、手術など相談しながら治療を行い、健やかな生活を送れるようサポートします。
一般不妊治療(各種検査、タイミング指導、排卵誘発、人工授精)を行っています。
年に1回の子宮がん検診をお勧めしています。京都市のクーポン使用も可能です。完全予約制となっておりますので、事前にご予約ください。乳がん検診と同時に行うことも可能です。不正出血など症状がある方は、適宜保険診療に切り替えて速やかに必要な検査を行いますのでご安心ください。
子宮体がん、卵巣がん、子宮頸がん(初期まで)の手術を行っています。院内に化学療法外来や緩和ケア病棟もあり、継続した治療が可能です。広汎子宮全摘術や放射線治療が必要な症例は、治療が可能な病院にご紹介させていただきます。
月経移動、緊急避妊、人工妊娠中絶(初期・中期)の相談もお受けします。
子宮頸がんワクチン、風疹ワクチンの接種ができます(予約制)。
産婦人科では、年に1回の子宮がん検診をお勧めしています。完全予約制となっておりますので、事前にご予約ください。
子宮頸がんワクチン接種も行っています。子宮頸がんワクチンは小学6年生から高校1年生に相当する年齢の方は、公費で受けることが出来ます。医師の診察とワクチンの予約が必要ですので、一度お問い合わせください。当院以外では、
でも子宮頸がんワクチン接種が可能です。いずれも予約制で受けることができます。
月経異常(月経不順・過多月経・月経痛・月経毎症候群など)不正出血、気球筋腫・子宮腺筋症、子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮脱、尿失禁、更年期などの婦人科良性疾患に対して治療を行っています。
一人一人の症状や年齢などに合わせて低用量ピル、漢方薬、黄体ホルモン放出子宮内リング、子宮摘出術など行います。
子宮がん検診、子宮頚部異形成、初期子宮がん、子宮体癌、卵巣がんの治療を行うのはもちろんのこと、副作用、経済的なこと、精神的な辛さなど様々な心配事に対して、ソーシャルワーカーや緩和ケアチームなど多職種で連携しています。
不妊症の原因検査(基礎体温、ホルモンの採血、精液検査、子宮卵管造影など)を行い、タイミング療法や人工授精まで行っています。必要に応じて排卵誘発薬も使用します。
体外受精が必要な方の場合は、専門施設へご紹介しています。
産婦人科の診療科と同じエリアに乳腺外科の診療科もあり、子宮がん検診と同時に乳がん検診を受けていただける曜日もあります。
赤ちゃんや小さいお子様連れでお越しいただいても構いません。