がんを克服しようと闘い、身も心も疲れ切ったとき、主治医から「もう治療の手立てはありません」と言われてから緩和ケアが始まる…というのは古い考え方です。今では、緩和ケアは、がんと診断されたときから始まります。自覚症状がなくても、落ちこみ、不安で眠れなくなるかもしれませんね。そんな「つらさ」を和らげるのも、緩和ケアなのです。
氏名 | 荻野 行正 | 役職 | 緩和ケア内科科長・病棟医長・ 麻酔科副科長 |
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学歴 | 昭和63年・京都府立医科大学卒 | 専門 | 緩和医療 / 麻酔科 | ||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 田中 憲明 | 役職 | 副院長・内科統括科長・臨床研修部長 | ||||||||||||
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学歴 | 平成3年・滋賀医科大学卒 | 専門 | 消化器内科 / 肝臓内科 | ||||||||||||
学会 資格 |
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氏名 | 鈴木 史子 | 役職 | |||||||||
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学歴 | 平成19年・大阪市立大学卒 | 専門 | 緩和ケア内科 | ||||||||
学会 資格 |
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日本緩和医療学会認定研修施設
当院では、多職種(医師・看護師・薬剤師等)からなる緩和ケアチームが、各科の主治医からの依頼を受けて一般病棟の患者さんを訪問しています。そして、患者さんがかかえている痛みやつらい症状を和らげる治療やケアを、主治医に提案しています。
屋外庭園
緩和ケア病棟は、病院の1階にあります。21床全個室です。1階に病棟があるのは緩和ケア病棟のみです。西北の一角には生け垣で目隠しされた庭があり、歩いて、あるいは車椅子に乗って散歩することができます。
緩和ケア病棟の機能には、看取り、症状コントロール、レスパイト入院の三つがあります。地域の先生方が、緩和ケア病棟への入院が適切であろうと判断された場合には、当院の地域連携課にご連絡いただければ、可及的速やかに対応いたします。
緩和ケア病棟に入院中の患者さんとそのご家族を支えるために、医師、看護師のみならず、薬剤師、臨床心理士(公認心理師)、理学療法士、作業療法士、医療ソーシャルワーカーなど多職種が関わっています。また、患者さんの精神症状に関しては、精神科リエゾンチームが必要に応じて介入しています。
さらに、一般外科や整形外科、内科、婦人科、皮膚科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科など、必要に応じて他科にも対診依頼をしながら、患者さんを全人的にケアできるように心がけています。
病棟の廊下の壁には、滋賀県に住む写真家のご好意で、ご自身で撮影された四季折々の写真を飾っていただいています。また、週に一度、ボランティアから届いた生け花をデイルームに飾り、希望があれば病室にも届けています。ひな人形や五月人形、七夕の笹飾り、クリスマスツリーなど季節の飾りつけもボランティアさんがして下さっています。
緩和ケア病棟では、こうした人財に支えられ、生命を脅かす病であるがんに直面している患者さんやご家族がかかえる、さまざまな苦痛(身体的・精神的苦痛のみならず、心理的・社会的苦痛やスピリチュアルペインなど)を和らげるべく日々努めております。
また、当院では施行することができない放射線照射や神経ブロック、脊髄鎮痛法で、より良好な鎮痛効果が期待できる場合には、対応可能な病院への紹介も行っています。
さまざまな人生観や信仰、価値観をもった患者さんに寄り添いながら、その人らしさを尊重し、きのうよりも苦痛が和らぐように支え、つねに祈りながら見守っています。
当院の緩和ケア病棟では、病棟理念・基本方針を掲げチーム医療を推進していくことを目指しています。