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腫瘍内科

概要・治療方針

日本がん治療認定医機構認定研修施設

腫瘍内科は、化学療法(抗癌剤治療)を中心に癌治療にたずさわる内科を指します。従来、消化器内科、消化器外科、血液内科、乳腺外科、泌尿器科、産婦人科などで行われていた抗癌剤治療を一つにまとめることで、効率よく化学療法が行えるようになったものです。

原発不明がんや多種がんにも対応できるのが特徴です。また、化学療法が終了した患者様においても、引き続き緩和医療を行っています。

 

治療方針

なぜ外来化学療法なのか

年々、がんの患者様は増えています(図1) 。そして、近年の医療技術の進歩、新薬の開発に伴い進行がんの患者様でも元気な期間が長く過ごせるように、また昔なら治癒を目指せなかった患者様が治癒を目指せるようになってきました。昔の抗癌剤は副作用が強く、長く入院で行うのが主流でしたが、近年は副作用が少ない割に効果のある抗癌剤が、また副作用を和らげるための薬の開発もすすみ外来管理がしやすくなってきたのも事実です。
がんの診断がついて抗癌剤治療が必要と言われたときに、ずっと病院に入院しながら抗癌剤治療をしなければならない時代は終わりました。入院していては自分の好きなように生活することができません。今でも一部入院が必要な時ももちろんあります(化学療法の初回導入時やシスプラチン併用レジメン)が、多くの方は外来通院で治療を受けて帰られます。通院の合間にもちろん仕事や旅行(タイミングを合わせて毎月韓国に行かれていた患者様もおられました)、趣味や家族の団欒等大切な時間を過ごされている患者様も多数おられます。

 

図1. 2020年までの部位別年齢調整罹患率の予測

 

抗癌剤治療の役割

抗癌剤治療には大きくわけて次の4つがあります。
①術前化学療法(主に乳がんで行う場合に乳房温存の割合が高くなる、切除不能であった大腸がん肝転移などが手術可能になる等)
②術後補助化学療法(ほとんどすべての固形がん;手術単独では再発するが化学療法を行うことで完全治癒を目指す)
③放射線化学療法(食道がんにおいては手術の代替選択肢になりえる、治療効果の増強)
④ 根治切除不能な進行・再発がんに対する緩和的化学療法(生存期間の延長やがんに伴う諸症状の改善)などがあげられます。

例をあげるときりがないのですが、たとえばリンパ節転移陽性のHER2 陽性乳がんの方に現在の標準治療はアンスラサイクリン―タキサンといった抗癌剤治療半年にハーセプチン1 年を 追加する治療を行いますが、手術単独であれば1000 人再発する患者様のうちこの術後補助化学療法を受けられると644人の方が再発を免れることができます。この事実を知っているのと知らないのとでは治療へ挑む姿勢が大きく変わると考えられます。
切除不能な非小細胞肺癌では2000 年までの治療薬は主に殺細胞性抗癌剤でしたが、癌の増殖を促進させるEGFRの遺伝子変異や未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)融合遺伝子に対する分子標的薬の時代が10年以上続き、ここ5年では免疫チェックポイント阻害薬の普及により、治療成績がかなり改善されています。現在がん治療の個別化が進んでおり、遺伝子検査等で把握される腫瘍の特徴のみならず、患者を取り囲む生活環境も配慮した上で治療戦略を一緒に検討する必要があります。高齢者社会の時代では患者様とご家族が安心して治療できるように患者背景に合わせた包括的な支援を提供し、緩和医療への繋がりをタイムリーに提供する体制が重要と考えております。

 

がん治療には適切な連携が重要

がん治療には多くの人が関わります。診断をする内科医だけでなく手術を行う外科医、治療に放射線照射を必要とする場合には放射線科医、がんに伴う苦痛がある場合は緩和ケアの専門家、こころの負担を和らげる精神科医や臨床心理士、外来通院が困難な場合往診をしてくださる地域の先生方、もちろん医師だけでなく看護師や薬剤師などの各専門スタッフが皆で総力をあげて、いかによりよい医療を提供できるか密な協力が不可欠です。腫瘍内科医はただ抗癌剤治療をするだけの医師であってはなりません。残念ながら当院には放射線照射設備がありませんが、必要な方には紹介をして治療を受けていただいています。

2011年10月には緩和ケア病棟も開設され、十分ながん治療を提供できるよう、体制が整いました。

 

外来化学療法センターについて

今まで述べたように、現在の抗癌剤治療は外来通院で行うのが主流です。本館1階の一部を改築して2010年10月より外来化学療法センターを開設しました。入院で行う化学療法の患者様の外来診療も行っています。がん専門病院の良いところを取り入れて、患者様が安心して快適な外来化学療法が受けれるように配慮させていただきました。年間100人以上の方が来院され、他施設からの紹介も増えています。セカンドオピニオンも含め、がんに対する相談事があれば当科を受診していただけたらと思います。

 

医師紹介

氏名 田中 憲明 役職 副院長・腫瘍内科科長・内科統括科長・臨床研修部長
学歴 平成3年・滋賀医科大学卒 専門 消化器内科 / 肝臓内科
学会
資格
所属学会 資格
日本内科学会 総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本プライマリ・ケア連合学会 認定医・指導医
氏名

井上 賀元

役職 医療マネジメント部部長・集中治療科科長・総合内科科長・初期研修プログラム責任者・病棟医長
学歴 平成13年・滋賀医科大学卒 専門 総合内科・腎臓内科 / 血液浄化・血液内科
学会
資格
所属学会 資格
日本内科学会 総合内科専門医
JMECCインストラクター
日本救急医学会 ICLSコース認定ディレクター
日本透析医学会 専門医
日本プライマリ・ケア連合学会 認定医・指導医
日本腎臓学会 専門医・指導医
日本血液学会  
日本集中治療医学会  
日本医師会 医療安全推進者
厚生労働省 臨床研修指導医・
初期研修医プログラム責任者
日本病院評価機構 医療クオリティー・マネージャー
全日本病院協会 AMAT隊員

業績

氏名 ファム グェン クィー 役職  
学歴 平成25年・東京医科歯科大学卒 専門 腫瘍内科 / 総合内科
学会
資格
所属学会 資格
日本内科学会 認定医
日本臨床腫瘍学会  
米国臨床腫瘍学会  
氏名 野崎 明 役職 非常勤
学歴 平成12年・滋賀医科大学卒 専門  
学会
資格
所属学会 資格
日本内科学会 認定医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医
日本がん治療学会 暫定教育医・認定医
日本医師会 認定産業医
氏名 片岡 滋貴 役職 非常勤
学歴 平成24年・京都府立医科大学卒 専門  
学会
資格
所属学会 資格
   
   
氏名

名嘉山 一郎

役職 乳腺外科科長
学歴 平成2年・京都大学卒 専門 乳腺外科
学会
資格
所属学会 資格
日本乳癌学会 乳腺専門医
日本乳癌検診学会  
日本乳腺甲状腺超音波診断医学会  
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師登録
日本遺伝性腫瘍学会 家族性腫瘍コーディネーター
日本HBOCコンソーシアム  
日本人類遺伝学会  
日本遺伝カウンセリング学会  
日本外科学会 指導医・専門医
日本臨床外科学会  
日本癌治療学会  
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  ピンクリボンアドバイザー(中級)
  検診マンモグラフィ読影資格(AS)
  乳がん検診超音波検査実施・判定医師資格
厚生労働省 臨床研修指導医

業績

氏名 中村 光佐子 役職 産婦人科科長
学歴 平成7年・滋賀医科大学卒 専門  
学会
資格
所属学会 資格
日本産科婦人科学会 専門医・指導医
日本婦人科腫瘍学会  
日本産婦人科手術学会  
日本生殖医学会  
日本臨床細胞学会  
日本遺伝カウンセリング学会  
日本周産期・新生児学会  
京都府医師会 母体保護法指定医
厚生労働省 臨床研修指導医

業績

氏名

岩田 健

役職 泌尿器科科長
学歴 平成8年・京都府立医科大学卒
医学博士
専門  
学会
資格
所属学会 資格
日本泌尿器科学会 専門医・指導医
日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本排尿機能学会 排尿機能専門医
日本超音波医学会  
氏名

林 一誠

役職 泌尿器科科長
学歴 平成13年・京都府立医科大学卒 専門  
学会
資格
所属学会 資格
日本泌尿器科学会 専門医・指導医
日本透析医学会 専門医
日本泌尿器内視鏡学会  
日本癌治療学会  
日本排尿機能学会  
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

実施している化学療法レジメン

レジメン一覧  2020年3月現在
(二重下腺は2019年3月以降に新規に作成したレジメン)

MSI-High固形癌

計1

乳腺

計27

原発不明癌

計2

大腸

計20

婦人科

計10

泌尿器科

計11

癌性髄膜炎 髄腔内注入

計1

計4

(小細胞肺癌)

(非小細胞肺癌)

計25

計15

膵・胆道

計8

造血器腫瘍

(多発性骨髄腫)

(非Hodgkinリンパ腫)

(Hodgkinリンパ腫)

計21

食道

計3

合計 148