当院臨床工学課では、透析、各種血液浄化、心カテ、内視鏡、呼吸器管理、医療機器管理業務でチーム医療に貢献しています。夜間、休日は呼び出しにて対応し、24時間オンコール体制となっています。日々進歩する高度医療機器を安全に使用・管理できるように積極的に研修会へ参加するように心がけ、勉強会も定期的に開催しています。
就業条件は1日8時間30分(休憩1時間)実働7時間30分で残業は少なく働きやすい職場環境です。
ME機器管理システム「MEister」による中央管理点検保守 対象機器
透析装置は供給装置を含め臨床工学課でOHも実施しています。担当者は、機械毎にメーカー講習を受講します。
呼吸器管理業務では、毎日病棟を巡回して安全に人工呼吸器が使用されているか確認・記録しています。呼吸サポートチーム(RST)にも参加しています。保有している人工呼吸器は下記のとおりですが、需要が多い場合にはザビーナをレンタルしています。また、人工呼吸器を装着して在宅へ帰られる患者様向けにはAstralを使用し、NIPPVとしてはTrilogyを採用しています。
リニューアル移転後は透析装置を65台に増設し、管理患者さんは透析+PDで約200人を超えています。透析液清浄化にも力を入れ、オンラインHDFも80名以上の患者さんに導入しています。
臨床工学技士は穿刺・バイタルチェック・薬剤準備・透析装置の保守管理・情報管理等、幅広く業務を行っています。腎センターにはバスキュラーアクセスチーム・栄養サポートチーム・フットケアチーム・認知症チーム・オンラインHDFチーム等の各種チーム活動があり、担当者を決めて積極的に活動しています。その他にも腎センターではポータブルエコー機・ドップラー血流計・身体組成分析装置(MLT-550)等の装置を保有しており、穿刺困難な患者様へのエコー下穿刺や患者管理を実施しています。
また、ASOに対するLDL-apheresisや潰瘍性大腸炎に対するGMAも実施しています。
当院のHCU(High Care Unit)はベッド数が12床あります。
HCUとは準集中治療管理室と訳されICUと一般病棟の中間に位置する病棟とされています。
HCUには透析装置5台、血液浄化装置(TR-2020)2台、人工呼吸器が6台あります。それらの操作及び管理を行っています。
CHDF(持続的血液濾過透析)や急性期の透析もHCUで行い、オンコール体制で24時間対応できるようにしています。
月曜日、木曜日、金曜日の午前に消化器内視鏡業務に入っています。現在は胃カメラ検査を中心に業務をしていますが、当院では内視鏡による胃瘻造設・胃および大腸のポリープ切除・消化管出血に対する止血術・胆道系の結石や胆膵悪性腫瘍に対する処置等や、カプセル内視鏡検査も行っています。
臨床工学技士は、主にデバイスの準備・ポリグラフの操作と監視・IVUSやFFR等の計測を担当しています。バルーンカテーテルやステント等の選択は、医師と相談しながら行っています。清潔操作を担当することもあり、熟練したスタッフは医師の助手としてインデフレーターの操作を行っています。
緊急でカテーテル検査・治療が必要な患者様への対応も行っており、重症症例における補助循環装置の準備および操作を行っています。臨床工学課では、祝日を除いた月曜日~金曜日まで毎日1名以上のスタッフを配置しており、夜間でも緊急対応ができるように拘束体制をとっています。
教育担当者が業務を指導します。
京都民医連中央病院教育研修要項に基づいた研修。医療安全、接遇、感染、コミュニケーション、TeamSTEPPSなど。
2~3年経験後 透析メーカーへの研修に参加していただきます。