公益社団法人 京都保険会 京都民医連中央病院

検索

 

ホーム > 当院について > 病院報 > 病院報 2019年夏号 Vol.64 > 患者さまの安全安心をまもるために ICLS コースの紹介

京都民医連中央病院報

病院報 2019年夏号 Vol.64

患者さまの安全安心をまもるために ICLS コースの紹介

集中治療科・救急総合内科科長 井上 賀元

みなさんは、急に目の前にひとが倒れた時に、ただしい心肺蘇生法ができますか?京都民医連では、2003年にはじめて、心肺蘇生をシミュレーションする日本救急医学会のICLSコース(愛称/大文字コース)を導入しました。心肺停止のひとに出会ったときに、最初の10分間(最初の10分間の蘇生法で心肺停止のひとが社会復帰できるかが決まります)でなにができるか、約1日かけて、人形(シミュレーター)をもちいて、学会認定のインストラクターが指導にあたります。

2003年当時は、世界中の心肺蘇生法がガイドラインとして決まったところであり、日本全国で、ガイドラインにそった正しい国際基準の蘇生法の教育がすすもうとしていました。京都民医連の「大文字コース」は京都の中でも先駆け的な存在であり、京都府下の救急にたずさわる医師・看護師がインストラクターとして集結して、熱く当院のスタッフに指導をしました。そのおかげで、当院の、日本救急医学会ICLS認定インストラクターが確実にふえ、その数は現在でも京都で有数です。


現在は、ガイドラインがさらに2回変更となり、ガイドライン2000年で認められていた内容もやや変わってきております。そのたびに、内容をブラッシュアップし、世界最新の知識を当院スタッフにうえつけています。現在は、多くのスタッフがガイドラインにそった心肺蘇生法を身につけ、「ひとりでは蘇生はできない」ため、チームとして自分のはたすべき役割を理解しています。そのため、2000年前後のときは、病院で心肺停止があると、大混乱になっていましたが、現在は、心肺停止があっても、その場に居合わせた多くのスタッフがチームとなり、共通言語を用いながら系統だった正しい蘇生ができるようになっています。

患者さまの突然の急変、その時にも冷静に正しい判断ができるように、患者さまの安全安心をまもるために、われわれは活動をつづけていきたいと思います。

 

Vol.64の目次に戻る