ホーム > 当院について > 病院報 > 病院報 2014年秋号 Vol.45 > 連携懇話会、医療安全大会を開催しました
9月20日に第10回京都民医連中央病院連携懇話会を開催しました。
今回は「地域包括ケア」をテーマとし、病院・医院だけでなく、訪問看護ステーションや介護支援事業所、歯科、調剤薬局など幅広い事業所より参加していただき、250名の参加で盛況のうちに終了することが出来ました。シンポジウムでは、「地域包括ケア病棟転換後の実際と課題」(京都民医連中央病院・津島久孝副院長)、「薬局からみえる地域ケアの現実と薬剤師が提案する生活支援」(松井薬局・豊田貞義薬剤師)、「歯科医ができる高齢者生活支援と地域連携」(上京口腔サポートセンター・水野昭彦所長)、「診療報酬改定後の訪問診療の実際」(杉本医院・杉本英造院長)よりそれぞれの分野での実際の活動や課題などを報告いただき、意見交換を行いました。
特別講演では、「患者・住民本位の地域包括ケアづくりの課題と展望」と題して、石川広己日本医師会常任理事よりお話しいただきました。今日の医療情勢や施策に関連した大変興味深い内容でした。今回の連携懇話会を期に、新たな地域包括ケアの連携を深めていきたいと思います。
10月2日、第12回医療安全大会を開催しました。今年度は、近畿大学医学部附属病院・医療安全対策部の辰巳陽一教授に「医療安全へのポジティブアプローチ」と題して講演をしていただきました。医療安全活動では「ポジティブ」と言う言葉は、あまりなじみがありませんが、インシデントを負の側面だけで捉えるのではなく、重大事故に至らず「未然に防げた正の側面」をお互いに共有していくことの重要性を強調されました。また近大病院の活動も報告され、職員満足度を上げると患者満足度も上がった、マネージメントだけでは組織は変わらず、職員個人々がリーダーシップをとる必要があることなど、話されました。講演後、職員から「部署でこの視点が浸透できたら、自分の仕事に対してこわがらずに、前向きに自信をもって行えると思う」等の感想が寄せられました。