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京都民医連中央病院報

病院報 2014年春号 Vol.43

急性心筋梗塞の治療

急性心筋梗塞の症状

心筋梗塞を発症すると、一般に前胸部が締め付けられたり、圧迫されるような症状が出現します。よく胸痛と言いますが、チクチクしたような痛みや刺されるような痛みではありません。また、左胸に症状がでる訳ではなく、前胸部あるいは胸全体です。症状は、30分以上持続し、冷や汗を伴い、顎や左肩に抜ける感じを伴うこともあります。しかし、高齢者や糖尿病のある方は、症状が出にくく、時には、全く症状がないといったケースもあります。

心筋梗塞とよく似た症状がでる病気に、狭心症があります。狭心症の場合は、症状が数分で治まることが多く、ニトログリセリンがよく効きます。心筋梗塞になると、ニトログリセリンは効きません。狭心症は、心筋梗塞の前段階と思われがちですが、必ずしもそうではありません。初めて起こった発作が、心筋梗塞だったということは、珍しいことではありません。

 

急性心筋梗塞の治療

急性心筋梗塞の治療は、まず、詰まった血管を再び流れるようにすること(再灌流)です。早期に治療することにより、心筋の壊死を最小限にすることができます。

再灌流の方法としては、カテーテル治療を行うことが主流です。カテーテルにより、詰まった血栓を取り除き、残った動脈硬化部位に、ステントを留置します。また、再発を予防する為に、血液をサラサラにする薬(抗血小板薬)やコレステロールを下げる薬などの、内服も必要になります。最近は、心筋梗塞後の患者さまに、心臓リハビリテーションも積極的に行われるようになっています。心臓リハビリテーションとは、再発を予防する為の、適切な運動療法だけでなく、食事療法や禁煙などの生活習慣の改善を図り、患者さまに病気をよく理解してもらうことです。

 

 

急性心筋梗塞は、命に関わる怖い病気です。一命を取り留めたとしても、心臓に大きな障害が残り、生活が不自由となることもありますので、起こさないにこしたことはない病気です。急性心筋梗塞は、動脈硬化が原因となることがほとんどです。糖尿病、高血圧、高脂血症といった病気のある方は、しっかり治療を受けましょう。また、禁煙により、1年で心筋梗塞のリスクは半減すると言われています。禁煙は、今からでも遅くありません。

 

 

 

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