ホーム > 当院について > 病院報 > 病院報 2013年特集号 > 「被災地は今」被災地からのメッセージ
熊谷俊夫
(東日本大震災「負げねぇぞ被災地」福島・宮城・岩手
三県人会合同プロジェクト実行委員会事務局長)
皆さん、こんにちは。ただ今、ご紹介いただき ました京都岩手県人会事務局長の熊谷と申します。 京都岩手県人会というのは、京都府に在住してお ります岩手県出身者の親睦の会です。京都には42 都道府県の故郷を愛する県人会があります。京都 山口県人会、京都福岡県人会、京都の出身者のた めにはふるさと京都会などがあります。なぜ、京 都にはたくさんの県人会があるかと申しますと、 毎年開催される全国高校駅伝男・女、都道府県対 抗女子駅伝などで故郷から出場するチームを出身 者が応援する、そういうことを契機にたくさんの 県人会が出来たのです。
2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。 テレビの映像でその惨状を見たときの、被災地を 故郷とする県人会会員たちのショックは言葉に表 すことはできません。故郷が流されていく…、壊 されていく…。そういう映像がいまだ脳裏から離 れません。すぐには被災地に行くこともできず、 連絡することもできず、まさに宮沢賢治の詩にあ る「おろおろ歩き」という状況・状態でした。
我々県人会は、大震災の直後から支援活動を行 ってきました。しかし震災から1年後である昨年 の夏、「時が経つにつれて大震災に対する関心、 復興支援に対する世の中の意識は薄れているので はないか、低くなっているのではないか、風化し つつあるのではないか」と、そのように感じまし た。そこで被災県である福島県・宮城県・岩手県 の三県人会が、初めて合同で、復興応援のイベン トを企画しました。
8ヵ月間の準備を経て、今年3月8-10日の3 日間、東日本大震災復興支援を一つのコンセプト に開催された京都マラソン2013のゴール地点であ る市内岡崎のみやこメッセおこしやす広場を会場 に合同イベントを行い、翌日、3.11には市内で街 頭募金を行いました。合同イベントは、シンポジ ウム「被災地を忘れない」を開催し、パネル写真 展「子どもたちの未来のために」では震災前、震 災直後、そして現在の様子、それを比較する写真 展を開催いたしました。また被災三県の知事や市 町村長さんから「被災地は今」というメッセージ をいただき、そのパネル展示も行いました。多く の方々に東北へ出かけていただきたいという思い で観光展示、あるいは郷土芸能の放映、そして最 近元気になりつつあります被災地の物産類の販売 などを行い、たくさんの来場者の方々に被災地へ の思いを共有していただきました。
私たち福島・宮城・岩手の被災三県人会は、こ れからも息長く、三県人会の絆で被災地の故郷復 興を応援し、「我々も負げねぇぞ」と、訴えてい きたいと思います。どうぞご支援・ご協力をよろ しくお願いいたします。
先ほど、主催者からご紹介がありましたが、本 日は、パネル写真展の一部を1階、それからこの フロアに展示しています。どうぞご覧になってい ただきますようお願いいたします。どうもありが とうございました。
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