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京都民医連中央病院報

たいしみち 2013年特集号 医・食・住・環境 市民シンポジウム特集号「災害医療とまちづくりを考える」

 

主催者挨拶

吉中丈志(京都民医連中央病院院長)

皆さん、こんにちは。今日はお花見日和でありますけれども、多くのみなさんにご参加いただきまして、たいへんありがとうございます。私どもが開くこの「災害医療とまちづくり」というシンポジウムは、今年で第2回目になります。東日本大震災がありました2011年の9月に第1回目を開きました。

震災の後に「きずな」という言葉がずいぶんと言われるようになり、どういうことかと考えてみました。阪神・淡路大震災のときに私の脳裏に浮かんだのもやはり「きずな」という言葉でした。この「きずな」という言葉で、みんながいだく共通感覚としてあるのは「命の大切さ」ではないかと思い至っております。私たちの地元、近畿地方では、今後、南海地震の危険性が指摘されているところです。その際の災害時の医療をどうするか、食事をどうするかなどと、いろいろなことを想定し心配もして震災の対策を立てるわけですが、そこをつなぐ絆のベースになる「命の大切さ」、これをもう一度、思い起こすところから始めたい、そのように考えて、今日のシンポジウムの企画をさせていただきました。

実はこの3月の京都マラソンの際に、被災3県の県人会の方が、被災の前と直後と、それから今とですね、復興がまだ進んでいないということも含めて、同じ場所で撮った写真を展示しておられました。報道で知って訪ね、今日お越しいただきました。やはり震災から2年が経ち、どうしても震災の記憶そのものも風化しやすくなりますので、会場の廊下で展示をしていただきました。

今日は命の大切さということを、鳥越俊太郎さんにお越しいただいて「がんの体験から」というテーマでお話をいただきます。その後に各々の分野、医・食・住というところからご報告いただき、震災に対してどう備えていったらいいのかということを考えるシンポジウムにさせていただく予定です。いろいろとご発言をいだいて、有意義な時間が過ごせたら良いなというふうに思っております。どうかよろしくお願いいたします。

主催者挨拶場面

 

 


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