消化器外科科長
川島 市郎
私たちのがんとの闘い方を紹介します。
当院の外科には消化器、乳腺、呼吸器のグループがあります。各グループがそれぞれ年々増加している消化器がん、乳がん、肺がんとの特徴ある闘いを展開しています。今回は消化器がんの外科治療について紹介します。当院には大腸肛門病センターがあります。そこでは大腸がんの専門的な治療を行っています。
特に直腸がんでは、肛門を残すことへのこだわりをもっています。直腸がん手術の90%以上は腹腔鏡での手術〔Fig1〕で、傷を小さく、痛みを少なく、回復が早く、入院期間が短い楽な手術を心がけています。また、高齢者や多くの合併疾患を抱えた患者さまの手術でも、多くのサポートチームの協力で乗り切っています。
最近、消化器外科グループで関わらせていただいた2例を紹介したいと思います。