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京都民医連中央病院報

病院報 2009年夏号 Vol.24

お薬の話し

薬剤科 西岡 優子

お薬手帳を活用しましょう

「お薬手帳」をご存知ですか?

お薬手帳はあなたが今まで処方された薬の名前や飲む量、回数など、または過去に経験した副作用などを継続的に記録するための手帳です。

この記録によって、いつからどのような薬をどのくらい服用されているかが分かり、お薬の名前を覚えていなくても記録されていることになります。

お薬手帳の活用法にはいくつかあります。

薬の飲み合わせのチェック

複数の病院・診療所・歯科医院などにかかっていてそれぞれから処方された薬で同じ効果のものを飲んでいる場合(重複投与といいます)や、薬の飲み合わせによっては片方の薬の効果が強く現れ副作用が出やすくなる事や逆に効果が弱くなってしまう事があります(相互作用といいます)。このような薬の飲み合わせを確認することができます。

自覚症状(自分で気がつく副作用の症状)のチェック

薬を飲んだ時のからだの変化や体に合わないと感じた薬の名前を記入しておくとよいでしょう。

病院・薬局の窓口で薬の説明を受けたり、説明書をもらったりした時、「副作用」の欄に記載されている「副作用の自覚症状」で該当すると思われる症状を記入しておき、受診時等に医師・薬剤師に忘れず相談しましょう。

※副作用では?と感じられた場合は自己の判断で薬の服用を中止せず、必ず処方された病院・診療所にお問い合わせ下さい。

手術や検査を受けるとき

お薬の話し

手術や検査によってはある成分の薬の服用を中止しないといけないものがあります。

手帳に記録しておけば、複数の病院・診療所・歯科医院などにかかっていても医師から適切な指示を受けやすくなります。

 

急な受診(救急車や救急外来受診等)や入院時

お薬を持参していなくても手帳があれば服用薬を確認することができます。普段からカバンの中に手帳を入れておきましょう。

上記以外にもお薬手帳にはさまざまな活用法があります。

お薬を安心して使用できるように「お薬手帳」を活用し、気になることがありましたら手帳に症状や質問等を記録することによって忘れず医師・薬剤師等に相談することができます。病院・診療所・歯科医院に行かれた時や、薬局でお薬を受け取る時も毎回必ず提示し、記録してもらいましょう。又、市販のお薬を購入された時も記入しておくと良いでしょう。

「お薬手帳」を希望される方は、病院の薬局や保険調剤薬局にお尋ね下さい。

お薬の話し

 

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