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京都民医連中央病院報

病院報 2009年夏号 Vol.24

感染管理認定看護師

曽根 孝子

曽根 孝子

看護師長 曽根 孝子

日本看護協会は、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかることを目的として認定看護師制度を設けました。そして特定の看護分野において、熟練した看護技術及び知識を用いて、水準の高い看護実践ができるよう、1996年より認定看護師の養成が開始されました。2009年現在では19分野もの認定看護師が活躍しています。

感染管理分野は2000年より養成が始まり、2008年までに全国で765人(京都府内では24人)の感染管理認定看護師が誕生しています。

私は2008年度の研修生として、細菌学で著名な北里柴三郎が創立した北里大学(神奈川県)で感染管理認定看護師養成課程を受講し、認定試験に合格しました。

感染管理看護師は

疫学の知識に基づき院内感染の発生状況を監視し、拡散が認められた場合にはその対策を実践します。

医療に関連した感染を防止するために安全な技術や知識の導入や教育を行います。

医療関連感染防止のための相談に応じ、ともに問題の解決に努めます。

これらを実践することで医療施設、介護施設、在宅などにおける全ての患者・家族を感染から守り、医療スタッフを職業感染から守ること、それが感染管理認定看護師の役割です。

日々の仕事は

感染対策チームの仲間とともに院内をラウンドして患者様の療養環境をチェックしたり、スタッフの感染対策実践状況を確認し、必要時に指導教育を行っています。またスタッフの相談に応じたり、要請があった職場に出向いて感染防止教育を行っています。

今年の新型インフルエンザのように、感染症が広がった場合にはその対策を立案して実施するのも感染管理認定看護師の仕事です。

今はまだ知識を詰め込んできたばかりですが、現場での経験を積み重ねて中央病院に留まらず、地域関連施設の感染対策に努めていきたいと思っています。

 

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