公益社団法人 京都保険会 京都民医連中央病院

検索

 

ホーム > 当院について > 病院報 > 病院報 2005年春号 Vol.7 > 安全・安心の取り組み紹介

京都民医連中央病院報

病院報 2005年春号 Vol.7


放射線科での「安全・安心の医療」

放射線科課長 西村 嘉弘

放射線科で行っている画像診断は、患者様へのX線被曝の影響を最小に抑えつつ、病気の早期発見、つまり患者様にとって「いかに有益になるか」「早期に病気を発見するか」を研究し進歩してきました。

当院では最新技術の装置を使いCT検査、MR検査、RI検査、各種カテーテル検査及び治療、集団検診などの諸検査を行なっています。

そしてそれらの場での放射線の安全管理と放射線技術の向上に日々努めています。

最近では、『患者様に苦痛を与えることなく体の内部が見える』という放射線の利点を利用して、特殊内視鏡や手術、針・管の挿入時に「安全確認」の意味を持った依頼が増えています。

これは患者様にとって大変、意義のあることです。この写真を撮る放射線技師は「誰が見ても納得できる写真」を撮る必要があります。つまり、医師にしかわからない診断目的の写真から、説明されれば誰でも納得できる写真に変化してきたと考えます。

また、透視と呼ばれる撮影方法は、リアルタイムにゆがみのない画像で体の内部が見られる為、安全を確認しながら手術を行なったり、管の挿入や操作を行なったり出来ます。

放射線技師の「安全・安心」のポイントは「いかに正確な写真を撮るか」から、苦痛を訴えておられる患者様に対して放射線技師は「どの様に工夫して撮影するか」「いかにして移動行為が困難な患者様をできる限りわかりやすく撮影するか」に変化してきています。

日々多様化する放射線業務の学習・情報収集・実践が「安全・安心の医療」への道標になっていると思います。

 

 

Vol.7の目次に戻る