ホーム > 当院について > 病院報 > 病院報 2004年創刊号 > 睡眠時無呼吸症候群「SAS」を御存知ですか?
眠っている間に呼吸が止まる
日中の眠気、大きないびき、起床時の頭痛、熟睡感がないなどの症状はありませんか?
SASは気道の閉塞などの原因で、睡眠中に何回も呼吸がとまる病気です。
いびきや起床時の頭痛、日中の眠気や倦怠感などの症状があります。高血圧や脳卒中などの循環器疾患や、糖尿病などの合併症を引き起こすこともあります。
そのうえ、日中の眠気のために、交通事故や産業事故などを引き起こす可能性があります。ですから、患者さんに合わせた、適切な検査と治療が必要です。
SASの原因や重症度を調べたり、治療方法などを決定するための検査として、睡眠ポリグラフィー検査があります。この検査は、睡眠の状態を全体的に調べる検査です。入院して頂いて、脳波や心電図、胸部の動き、血中の酸素量などの検査端子を体に取り付けて、一晩寝ていただきます。痛みは全くありません。
当院では、外来で問診や簡単な検査をし、SASの疑われる方には、日程をご相談し、入院して当検査を受けて頂きます。
適切な治療を行うと日中の眠気や倦怠感などの症状がなくなるだけでなく、合併症を予防したり、改善することができます。軽症の方は、減量や飲酒を控えるなど、生活習慣の改善により症状が軽減したり、歯科のマウスピースや、のどを広げる手術が有効な場合があります。
検査を希望される方は、内科外来(宮岡博之医師、中務医師)、耳鼻咽喉科外来(愛宕医師)にて医師とご相談ください。