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倫理委員会設置の趣旨・経緯

倫理委員会設置の趣旨・経緯

社会における価値観の多様化や医学の高度化などにともなって、私たちの病院でも倫理的問題に直面することが多くなってきております。たとえば「死の迫った患者様の延命治療はどこまで行うのがよいのだろう」、「判断能力が低下してしまった患者様の治療方針は、誰が決定すればよいのだろう」と言った倫理的問題について直面することが日常的になっております。

また2002年に当院細菌検査室の職員が検査結果の虚偽報告を行っていた事態が明らかとなり、当院への信頼にとどまらず医療への信頼をも揺るがす事態を引き起こしてしまいました。当院への医療監視を実施していただいた京都府・京都市の方々からは、こうした事態を引き起こした原因の一つとして、職員の職業倫理の確立が不十分であった点を御指摘頂きました。

こうした事態を踏まえて、日常医療の中で発生する倫理的問題に対して、当院の職員が適切な倫理的判断を下せるように援助するとともに、二度と不祥事を起こさない組織文化を育むことを目的として倫理委員会の設置を2003年5月に決定いたしました。

そこで、病院外部の種々の専門的立場から医療にかかわっておられる先生方に委員として着任をお願いしたところ、6名の先生方にご快諾頂き、2003年9月に第一回の倫理委員会を開催するにいたりました。以後2ヶ月に一回の頻度で開催しております。

 

主たる任務・目的

倫理委員会は、1)事例検討(病院内での倫理的判断が問題となる事例を検討する)、2)ガイドライン作成(病院職員の行動指針となるガイドラインを作成する)、3)職員への教育、という三つの任務を通じて、職員の適切な倫理観を育むことを目的に設置されています。

 

議事の公開について

本委員会での討議内容は、当院広報誌およびホームページを通じて公開することを原則といたします。ただし公開に際しては、患者様のプライバシー保護に十分な配慮を行うこととします。