透析室で働く3年目の看護師です。私の働く部署を紹介します。
「透析室」と聞いても、特殊領域の部署なのであまりピンとこない方の方が多いのではないでしょうか?まず、透析って何?といったところでしょうか?
透析室は、慢性腎不全の患者さんが血液透析治療を受けにこられるところです。主に、外来通院の患者さんがほとんどですが、透析患者さんが入院された場合には、病棟から透析室まで来てもらって透析を受けてもらうこともあります。現在、43床+10床の2フロアの部屋に、透析の機械と患者さんのベッドがずらりと並んでいます。常駐するのは看護師と臨床工学技士さんで、男女比も半々くらいの職場です。
私が初めて透析室に来た時は、ほとんど未知の領域でしたので、期待と不安でドキドキでした。
透析治療は、機能を失った腎臓の代償をする生命を維持するための治療ですので、一度導入した患者さんは、亡くなるまで透析室に通うことになります。患者さんとの関わりが数年から数十年単位と、長期に渡ることが病棟看護との大きな違いです。患者さんとじっくり関わり、在宅生活を様々な角度からサポートすることが透析看護の魅力ではないでしょうか?時には家族のように寄り添い、時には厳しく叱咤激励し、患者さんの人生を支えることができるのが透析看護師だと、私は思っています。また、外来看護になるので、ドクターや患者家族だけでなく、ケアマネジャーさんや、メディカルソーシャルワーカーさん、管理栄養士さん、薬剤師さんなど様々な職種の方との連携も学べます。
体外循環は危険が伴う治療ですので、緊迫した状況に遭遇することも多々ありますが、患者さんとスタッフが和気藹々と談笑しながら治療時間をすごす風景もよく見られます。年に数回は患者会の皆さんとともにレクリエーションに出かけたり、年始には新年会があったりとアットホームな雰囲気が自慢の職場です。
腎不全は今後も増加していく病気ですので、透析看護は今後注目度がますます高まって来る領域だと思います。病棟以外は実習などでも関わる機会が少ないと思いますので、ぜひ少しでも興味が湧いた方は、一度気軽に見学に来てくださいね!