月別アーカイブ: 2015年8月

病棟夏まつり、大盛況!

今回は、病棟のとりくみを紹介したいと思います。8月下旬のある一日、京都民医連中央病院の地域包括ケア病棟で行事企画として、夏祭り を行いました。患者様、ご家族様、職員がともに楽しみ、患者様に季節感を感じて気分転換していたくことが目的です。患者様には祭り会場で出店の金魚すくい、射的、輪投げ に挑戦してもらい、余興として神輿担ぎ・炭鉱節を踊りました。

射的では、おもちゃの銃を持つと、みなさん真剣な表情に変わり、一生懸命、的を狙っておられました。

金魚すくいはおもちゃの金魚でしたが、みなさん大物を狙って奮闘されていました。輪投げでは、普段からもリハビリでとりくまれているので、みなさんとても上手でした。

神輿担ぎの神輿は、手作りの神輿。患者様に毎日少しずつ貼り絵をしていただき、職員と一緒に完成させました。自分たちで作った作品なので、出来上がった神輿に愛着を持っていただけたようです。職員が神輿を担いで登場すると、患者様が拍手で迎えて下さいました。まずは男性の患者様に担いでいただくと、本物の神輿のように、大きく横揺れをさせて、鈴の音を鳴らしてくれました。女性の患者様には重かったようですが、女性スタッフと一緒に担いで盛り上げて下さいました。(写真)

炭坑節では当日まで患者様・職員と一緒に練習。患者様と職員が輪になって踊り、一体感が生まれました。

「最初から参加できて全部楽しかった!」「ワンダフル!」「金魚すくいが一番楽しかった!」「神輿を担ぐ時の音楽と掛け声がよかった!」と患者様からは最高の感想が。

この夏祭り、ケアワーカーを中心に、患者様に楽しんでいただけるよう、1ヵ月前から準備をしました。患者様にも神輿の貼り絵に参加していただいたり、チケットを配布したり、ポスターを作って病棟に貼りだしたりしたことで、気分的にも盛り上がり、患者様は夏祭りを心待ちにされていました。当日も開始より早い時間からたくさんの方が並んで待っていてくれました。

また、他の病棟の患者様やご家族様、職員の方々にも呼びかけたり、寝たきりの患者様にも会場に来ていただいたりして、お祭りの雰囲気を楽しんでいただきました。

今回の企画を通して様々なことに挑戦していただき、患者様の笑顔を見ることができ、職員も一緒に楽しむことができました。病院という閉鎖的な空間で入院生活を送っておられる患者様に、気分転換を図っていただけたと思います。                       DSCN7246 DSCN7257 DSCN7239

今回は緩和ケア認定看護師より

今回は、緩和ケア認定看護師の本井真樹が担当させていただきます。

私は、2011年秋に当院に開設した緩和ケア病棟で働いています。

 

病棟看護の紹介も少しさせてもらいますね。

緩和ケアって、緩和医療ではなく、あくまでもケアなんです。痛いから薬だけで治すのではなく、痛いときに傍にいてもらって少し痛みが和らいだとか、さすってもらって安心できたとか、そういう看護の基本が展開できるところだと思っています。

みんなでつくっていく4年目の緩和ケア病棟、多職種チームでがんばっています。

 

6月19日・20日にパシフィコ横浜で開かれた

第20回 日本緩和医療学会学術大会に参加してきました☆

今年は、「緩和ケア登録患者への電話介入を行なっての現状と課題」をポスター発表しました。電話介入という相談窓口が患者さんとご家族にとって安心に繋がっていることを評価していただき、他の緩和ケア病棟の現状や実践を知り、多くの学びをいただきました。しかし・・・発表はいつも緊張です

 

そして学会のもうひとつの目的(楽しみ)は、認定看護師教育課程の同期と会うことです。

全国にいる同期との交流は、刺激にもなり、癒しにもなります。

このブログのために学会風景の写真を撮ってくるつもりが・・・横浜の夜景と同期と食べた小龍包しか撮っていませんでした。

暑い日が続きますが、皆さまも体調には気をつけてくださいね。201508ブログ写真 無題