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第七十回 倫理委員会 議事録

日時 2016年12月1日(木)18:30~20:20
場所

京都民医連中央病院西館会議室

出席者

外部委員 小原克博委員長、原昌平副委員長、岩橋多恵委員、勝村久司委員、広瀬東栄子委員
病院委員 川島市郎副委員長、冨田豊委員、那須徹也委員、東正一郎委員、平田恵美委員
事務局  影山大悟、藤﨑智、丸山俊太郎
オブザーバー 川原初恵、垣尾匡史、鶴田由貴子

欠席

関谷直人委員、井上賀元委員

議事

 

議事(1)「第69回倫理委員会議事録確認」

小原 只今より第70回、倫理委員会を開催させていただきます。前回の議事録は既にメールで送付されていますけども、改めてご確認をお願いします。本日予定されている議題は議事にある通りですが、(3)、(4)に関しては改定で、前回に出た意見の確認という感じですのでそんなに時間を掛けずに済むと思います。

まずは(2)の「事例検討」にある程度の時間をさく形で進めたいと思いますが、資料Bに基づいて鶴田師長、宜しくお願いします。

 

議事(2)「事例検討」

※事例1例検討しました。

 

議事(3)「DNARに関するガイドラインの改定について」

小原 そうですね。はい、ありがとうございました。

では、次は「DNARに関するガイドラインの改定について」ということで、資料Cをご覧いただければ、赤と青で修整がされていますが、まず、ご説明いただけますか。

垣尾 前回に持って帰って、内科の医局で会議をさせていただきました。今回、内科側の意見として出てきているのは青のところです。赤は前回に修整していただいたところで、そのままで良いのかなとなっています。青のところは最後のP7とP8がほとんどです。

患者様の意向表明書をいただくというのは、最近の医療の流れから、自己の意思を示していただくというのは必要だろうということは、みんなも理解していただいたのですけども、意向を確認するにあたっては、良いことも悪いこともきちんと情報を伝えた上で、意向を表明していただくというのが一番良いかなということで、良くできた説明書になっておるのですけど、内科側の意見としては、心肺蘇生法の説明の4つめの丸の青字のところですが、これだけはお伝えしておいた方が良いのではないかということです。「心肺蘇生法実施後の経過」ですね。「一度、気管内挿管を実施すると、生存はしているが呼吸機能が十分に回復しない場合は」…、回復すれば勿論、抜管できるわけですけど、そうでない場合は「例え遷延性意識障害の状態などになっていたとしても」、残念ながら日本の法律では、「現在の日本では抜管することは困難です。また、長期になれば」…、あまり長期に気管内チューブを入れておくのは現実的ではありませんので、「気管切開術が必要になります」ということを、やはりお伝えしておいた方が良いかなというような意見が出ました。

あと、4番目の3行目の「蘇生の可能性がある場合は」というのは、本文に同じような文章がありましたので、それとの整合性をとるためにも、ここにも同じ文句を入れさせていただいた方が良いかなということになりました。

それから意向表明書は文字の間違いで、3番目の[最後]は「最期」に訂正した方が良いかなということです。

それから、意向表明書の一番下のところに[病院使用欄]というのが付いていたのですが、これが以前からあったのかどうかハッキリ覚えていないですけども、「もしこういうのを作るとしても、意向表明書の中に入れるのはどうかな」という意見がありました。だから、作るのであれば別の用紙に造るという形ではどうかなというふうに思います。内科側の意見はこれらの部分だけです。

小原 [病院使用欄]は追加ではなく、不要ではないかということですか。

垣尾 通常、同意書の中にはこういうものは入らないので、作るのであれば、別の用紙にした方が良いかなということです。

小原 ここに記載する必要はないということですね。分かりました。

ということで、特にP7~8の青字のところをご確認下さい。文字の訂正についてはこれで良いと思うのですけども、心肺蘇生についての説明では、こういう説明も必要ではないかということで、4番目の追加文があります。

冨田 4つめのところの「遷延性意識障害」というのは、アメリカの方で使われだしている言葉ですが、あまり一般的に国内で使われていないというか、昔は植物状態という言葉を使いましたが、どうなんでしょうか。植物人間と言うと差別用語なので適切ではないですが、植物状態という言葉は使われていたと思います。

垣尾 遷延性意識障害というのは、例えば身体障害者の認定の基準に出てくる言葉かなと思いますけど、3ヵ月とか6ヵ月以上も同じような状況が続くような状態みたいなことですね。

冨田 厳密に植物状態という場合は、交感神経・副交感神経が植物神経のレベルで、つまり、意識が全くないというのが前提になりますけど、遷延性意識障害というのは、意識が少し揺れることはあるのではないですか。

垣尾 いや、もうある程度固定化してしまった状態で、神経内科の先生が…、

冨田 それは意識がないと理解して良いですか。

垣尾 そうですね、固定化してしまった状態で身体障害者の認定が下りるような時に、出てくる文言なんです。今、言われた植物状態というのは、専門の那須先生がおられるのですけど、多分、脳幹も全部、機能が悪くなった状態と考えて良いのでしょうかね。

那須 ベジテイティブステートは、神経内科で診断する時は脳波を取りますが、脳波にも規定があって、反射とか脳幹機能とかまで調べて、それがないということで判定しますが、当院ではシールドルームがないから多分、診断はできないですね。

原 脳幹機能が途絶えていたら脳死ではないですか。私の理解では、脳幹は機能しているが大脳の働きが止まっているような状態が、遷延性意識障害とか植物状態だと思います。

那須 遷延性意識障害の正確な定義が分かっていないので、ごめんなさい、勉強不足で申し訳ないです。

原 随分前から使っていますけど、昔に言っていた植物状態とほぼ同じという理解で良いと思うのですが、言葉としてはやっぱり、植物状態はイメージ的に人間性を否定される感があるのと、遷延性意識障害でも戻る人はいますのでね。何年も経ってからも、戻るというどころか、まともな生活を送れたりする人もいますので…。植物状態と言うたら、二度と戻らんみたいなイメージもあるじゃないですか。遷延性意識障害は、要するに意識障害が長引いているというだけの意味ですね。

那須 身障認定に使うとかなら、僕は肢体不自由とかしか分からないですけど、障害固定だから半年とか…、

垣尾 そうなんですよ。半年とかそれぐらいの期間で、一応、判断するということにはなっていますね。まぁここの文言は、植物状態でも別に良いのだろうと思うのですけども、ちょっとネガティブなイメージが植物状態という言葉にはあるので、何かそれの代わりの言葉ということでこれを選んだのですけども、植物状態の方が適切なら、それはそれで良いかなと思います。

原 あまりの専門的でない言葉で、「意識障害が長引いている」とか…。

垣尾 それぐらいで良いですかね。

原 「抜管」とかも専門用語のようです。

小原 「抜管」は、見ればなんとなくイメージができますけど、これは一応、患者に対する説明書なので、あまり説明を要する言葉で説明するというのは、なるべく避けた方が良いと思います。植物状態というのは差別感が強いですか。分かり易いという意味では、植物状態の方が分かり易いですけども。原さん、どうですか。

原 マズイと思います。

小原 植物状態はマズイですか。ただ、ベジテイティブステートというのは、医学用語としてはニュートラルな用語ですか。それが日本語になった時には違うニュアンスになってしまうので避ける。

那須 今、調べたのですが、植物状態というのは、神経内科の学会が出している正式な用語集に載っています。

冨田 あまり理詰めに科学論争するつもりで言ったのではないですけど、遷延性意識障害がある程度は植物状態に近く、ベジテイティブステート、植物状態という言葉はニュートラルに使っていましたので、それに代わるものであれば良いのですけど、遷延性意識障害はあまりまだ一般的ではないのでちょっと分かりにくい。でも、どちらでも構わないですよ。

垣尾 植物状態という言葉を使った方が良いということですね。

原 マズイと思います。

小原 それは、医学用語だったとしても、差別感があるので使うべきではないということですか。

冨田 植物人間とは違いますよ。

原 同じようなものですよ。植物人間と言ったのは随分古いとは思うのですけども…、

小原 原さん、遷延性意識障害というのをこのままストレートに使うと、説明にならないじゃないですか。じゃぁこれをどうしたら良いですか。

原 「意識障害が長引いたとしても」とか、それだけで良いのではないですか。「…長い期間、続いた」とか…。

岩橋 こういう場合は「持続的意識障害」と書いているので、原さんが言われたみたいな文面で良いと思います。

小原 持続的意識障害ということは、意識障害が長引いたとしてもということですね。

原 これは説明文なので、医学的な意味としてもそれで足りると思うのですけども。

岩橋 これは程度は考慮しなくて良いのですか。例えば「重度の意識障害」といったことは要らないのですか。

垣尾 それは「重度」を付けた方が伝わり易いかも知れないですね。意識障害がある方でも、呼吸機能がしっかりしていれば抜管することができるので、そこも不安定だという方を想定していることになります。

小原 抜管することが困難だということで、「重度な意識障害が長引いたとしても」とした方が良いということですね。では、そこの文章をそのように、より分かり易く説明を変えていただけますか。

川島 昏睡ということですか。重度な意識障害というのもややこしいなと思って…。

垣尾 昏睡というと、神経内科的な定義がまたちょっと…、

岩橋 あまりそういうふうにしない方が良いと思います。

冨田 一番シビアな例が、昏睡ということですね。

原 JCSなどでそういう定義がきちっと決まっているわけではないと思うのですけども。動く人もいますしね。

垣尾 そうですね。だから、どれだけ重度でも呼吸がしっかりしていれば抜管できるわけなので、なかなか一括りで言うのは難しく、あくまでも呼吸が不安定な患者さんという形にはなるのだろうと思います。

岩橋 どっちかと言うと、その前の「呼吸機能が十分に回復しない場合は」という方にウエイトがあるというのなら、後の「意識障害」が重度か軽度かはあまり関係ないという意味で、「重度」と限定する必要はないですね。

垣尾 そうですね、それなら「重度」というのを外しても良いのかも知れないですね。

小原 外しましょうか。後は宜しいですか。それから確認ですけど、P8の下にある[病院使用欄]というのはなしにして、別に定めてはどうかというご提案でしたけど、いかがですか。

原 いや、ここに病院使用欄があると、手順を怠らないという意味でしょ。手順が全部入っているので、手順を必ず踏んでいくことになるという、作業マニュアル的な効果があるので、残しておいたら良いのではないですかね。ここに載せていたからといって、これを見て患者や家族が嫌な感じがするとは思えないですし、別紙にする必然性があるのだったら良いのですけど…、

小原 確かに手順を明確にするという点では、ワンセットになっている方が分かり易くて良いかなという気がします。どうですか、これを積極的になしにした方が良いという理由がもしあれば、考慮できるのですけども。

垣尾 今までの他の手術の承諾書とかを含めて、こういう書式でやっているものがまずないので、同じような流れでやっていく時に、この書式だけが目立ってしまうところがあると思いますし、スタートするにあたっては、あまりハードルを上げ過ぎると、逆に現場で使用し辛い状況が生まれて、今までと同じように使われなくなってしまうと宜しくないので、今までの仕事の流れでやっていけるような形が一番良いのかなと思うのです。ただ、どうしても残した方が良いのであれば、それはそれでしょうがないかなとは思います。

小原 では、これを切り離して別紙にしたとしても、何月何日に誰が確認しましたという手順自体は残るというふうに理解して宜しいですか。ただ、ガイドラインに対応する項目が多分あったと思うのですね。

垣尾 そういう手順でやるということは全然、みんなも了解ですけども、何月何日に誰がどうしたという署名を今までは他の文書で取ることはないので、結局、一つずつハードルが上がっていってしまうのですが、やっぱり、きちっとお話をさせていただいて、ご本人の意思をきちっと確認させていただくというところに絞って、スタートする方が良いのかなと思うのです。説明書で説明するという段階でも、以前よりはかなり進めたかなと思いますので、とりあえず、それと意向をしっかりと表示していただく書類を作ったということからスタートした方が良いのかなと思うのです。将来、他の面でもこういうのが必要になってくるような時代が来たら、その時に入れていったら良いのかなと思います。

小原 ガイドラインの中では、P4に電子カルテへの記載については書いていますね。

垣尾 それは当然のこととして、患者さん側が示した内容を書いていくことになると思います。当然、これは日付付きで記録に残りますから、辿ることはできますね。一ヵ所に全部の表示することを求めるのだったら、こういう形にするということになるのでしょうけど。

小原 使う側とすれば、むしろこれはない方が良いというご提案なんですけど、いかがですか。

原 良いのですけど、それでちゃんとこの手順ができますか。

垣尾 手順が守られることを前提とした制度ですから、記録も電子カルテ上に残っていますし、それで担保できるであろうと思います。きちんとしたインフォメーションを渡して、ご本人やご家族がきちっと意思表示をそれに基づいてされたという、根本に絞ってスタートした方が、多分、現場で広がり易いかなと思うのですが。

小原 カルテ記載についてはきちんとされると思いますけど、多職種会議での確認とか、別の医師による確認というのも、当然、やって下さると考えて、欄を割愛して良いかどうかですね。いかがでしょうか。

川島 内科の医局会議では、この3項目について、年月日を書いて署名するのは厳しいということですか。

垣尾 そうです。上のところをやるのが精一杯だということです。そこもかなりディスカッションしたのですけど、ようやくそこまで辿り着いたということで、現場は意向表明書をいただくという行為にすら、戸惑いがあるというのが現状なので、必要最小限にさせていただく方がスタート時としては良いかなと思います。

原 スタート時ではなくて、このガイドラインは元々あるじゃないですか。

小原 ええ。ただ、それが守られていないという前提があったので、改定をしているのですけど。

原 そんな話はおかしいと思いますけどね。では、この多職種の会議とか別の医師による確認とか、そこまで要求したら皆はようせんというのでは、ガイドラインを作っても守られないという話ではないですか。

垣尾 手順で多職種でやるのは決まっているので、この通りにやるということで良いと思うのですけど…。

川島 多職種というのは病棟のカンファレンスという日常の業務でやることになりますが、この書面を渡す時に、以前を振り返って「いつ、どうしたか」というのを調べたりとか、署名するとか、簡単なことと思われるかも知れませんが、そういう手間がハードルになるのではないかということですね。

小原 別の医師による確認とか多職種での確認というのは、手順としては日常的にやっているわけですね。だから、その日付だけを書けば良いというふうに、素人目で見ると考えるわけですが…。

垣尾 書類を埋める行為が以外と手間になると思うのですね。一時に全部これが仕上がるのであれば問題ないと思うのですが、日付が徐々に違っていくとなると、時間差攻撃になりますから、書類が渡り歩いていくという手間が掛かってしまうので、それらと独立した意向表明書として、ご本人やご家族にお渡しして、じっくり考えていただいた上で出していただくという書類にしておいた方が、シンプルで良いかなと思うのですけど。

小原 仮にそうだとして、別の医師による確認とか多職種による会議を、いつ行って、そこに誰がいたかということは、記録としてどこかに残っていくのですか。

垣尾 カンファレンスをすれば、「いつ、誰々が参加して行い、こういう内容を話し合った」という記録が電子カルテに必ず残ります。だから、それを辿れば日時も参加者も分かります。

小原 では、使用欄に求められている3項目というのは、プロセスが進んでいけば電子カルテにきちんと記載されているということですね。ということなんですけど、どうですか原さん。

原 電子カルテにDNARの表示がある個別の患者さんについて、他の医師の確認とかカンファレンスの記載をパッと辿れますか。一生懸命に過去の記録を繰らないと分からないということになりませんか。

垣尾 そういうことにはなりますね。

原 要するに、この手順が守られるのかということが私は疑問なんですけどね。

小原 この手順は通常やっているということですね。

川島 通常の業務で守れるように今回はしたわけですけども、「いつ、それをしたかというのを、病院の使用としてここに日付を書くことは、ちょっと手間ではないか」という意見ではないかと思うのですけどね。

原 紙に書くのが手間という流れが良く分からないのですが。

川島 いつカンファレンスをしたのかという日付を確認するのに、カルテを見返していかなければいけないとか、そういうことだと思います。

原 他の医師に確認する時とか、カンファレンスをする時に、この紙がないと会議ができないのではないですか。意向表明書はそういう場面にあるのではないですか。で、やったその時に書いたら良いのではないですか。

川島 でも、意向表明書を打ち出すのは、説明する時になると思うのですけどね。

小原 順番としてはどうなのかな。もし、これに日付を入れるとすれば、どこが一番早くなりそうですか。

川島 「別の医師による医学的要件の確認」で、複数の医師でそういう状況だという判断をしたというのがスタートになると思います。で、次が「多職種…」という順番だと思いますが、こういう集団での議論の中で、DNAR指示が相応しいのではないかということになって、患者さんへ説明することになるのですね。で、その時にこの紙が渡されるので、医療チームの話し合い時と患者さん・家族への説明時には、ちょっと時間差があります。大概この3項目は同じ日だとは思うのですけど、説明する人は違う人かも知れません。

垣尾 この話が出されるのに何ヵ月も掛けながらということにはならないですし、また、その時には病状も変わっているだろうから、例えば半年も前の会議内容を出すわけではないので、多分、電子カルテ上で探すのも、そんなに手間ではないだろうと思いますし、証拠という意味では辿ることができると思います。

小原 原さんが心配しているのは、形式ではなくて、手順がきちんと踏まれるかどうかということですね。

原 そうです。別の紙を作れるのなら作っても良いと思いますけど。

勝村 必要な3つの条件は、複数の医師で判断して、カンファレンスを経て、患者への説明と意向表明書を提出してもらうという順番で、その後が電子カルテへの記載ですね。それなら、電子カルテへの記載という項目は、3つの条件ではないから、要らないと思うのですよ。で、3条件の最後が家族への説明というのなら、意向表明書を渡す時に、「私の他にこの医師も確認している。多職種の会議をいつにやって、そこでも確認された。説明書に載っている必要な条件が揃ったから、これを渡して説明するのですよ」ということが分かるような形を採って欲しいと思うのですね。意向表明書を患者側に示す段階で、説明医師と同席看護師の名前は書くわけなので、医師などが署名するのが大変だというなら、説明医師や看護師が電子カルテを繰って、意向表明書に別の医師やカンファレンスの氏名や日付を書き込んだ上で、患者に示しながら説明するという手順でも良いのではないかと思う。それでは病院使用欄ではなくなってしまうけど、説明の際に条件の最初の2つがクリアしていることを具体的に示すことで、ガイドラインを守っているということを患者や家族に担保できて良いと思うのですよ。

垣尾 意向表明書の中の文章として、「何月何日に誰と誰が確認済み」とか「何月何日に会議で確認済み」というような項目に記入することで済むのなら、多分1日で終わることですし、それで良いのかなと思います。署名が必要と言われると、その都度デジタルデータの中で打ち出して、アナログデータで署名したり捺印したりする行為が発生してしまうので、意向表明書の中にその記録を載せることで担保になるというのなら、そのような形でさせていただいた方がよりスムーズにいけるかなと思います。

小原 言い方をどうするかは考える必要があると思いますけども、要するに、説明書の1)、2)に対応する事柄が何月何日に行われたということが患者さんにきちんと伝われば、必要な手順が踏まれているということを明記できるので、原さんが懸念されているところもクリアされると思います。病院使用欄という病院側だけの事柄ではなくて、患者さんにも示すことにもなるので、意向表明書を提示する際に既に日付が入っている状況でお渡しできるような欄を作っていただければと思います。それは手間がそう掛からないので良いということですね。その方が説明書と意向表明書がより緊密に関係し合うので、患者さんにとっても良いと思います。

垣尾 では、意向表明書の中にそれを入れてしまってということで宜しいですか。

小原 前の方の文章に入れると、意向表明書の性格上、合わないので、場所としては最後の方に入れて下さい。原さん、そんな感じで良いですか。

原 別の医師とかカンファレンス責任者が署名するというのが手間で、記録として説明医師とか同席看護師が書く分には、そんなに手間が掛からないということですか。

垣尾 意向表明書を説明する時に立ち会うのは、上に書く説明医師になりますので、同じ日に自分のIDで入力するのなら、あまり手間は要らないと思うのですけども、別の医師が署名しようと思うと、今度は別の医師が別の日にIDで入って、この書類を開けてやってという手間が発生することになりますので…、

岩橋 多分、1枚の紙にしちゃうからですよ。別の紙にするのなら、別の医師が確認したと電子カルテに記載する時に署名すれば良いではないかということになるのですね。意向表明書を書いてもらう時に、別用紙にしたものがセットになって存在することを確認するという形は無理なんでしょうか。会議が終わった時点で署名するというふうにしておけば、あまり手間ではないと思うのですよ。いつ確認したかなと、わざわざ電子カルテを遡って調べて署名するという同じ作業を3人の人がするのは、手間が掛かると思いますけどね。

垣尾 だから、勝村さんが言われたように、とりあえず辿れるという意味で、意向表明書に日付と氏名を入れておくという形でも良いですし、どうしてもサインが要るということなら、意向表明書プラス署名の用紙を作ってセットでお出しするという形であれば、同じ日にサインをした状態で出すことはできるかなと思います。

小原 患者さんに対する説明をより優先するのであれば、病院の内部作業としての署名、署名ということでなくて、意向表明書の中に「DNARの関して必要な条件の1)、2)は何月何日にやっていますよ」ということを明示した方が良いと思うのですよ。ですから、[病院使用欄]のところを書き直していただいて、日付を入れた形で患者さんに提示すれば、確かにやったということが伝わるので、説明がより説得力を持って伝わると思うのですよ。

原 理解しにくいのですが、電子カルテ上とおっしゃるのは、電子カルテの中に紙かあるという意味ですか。

垣尾 電子カルテ上に原本があるという意味です。で、一番上の説明医師名も電子カルテ上で多分、入力することになります。

原 ということは、患者とか家族はどうやって書くのですか。

垣尾 患者さんは電子カルテ上で記録ができませんので、それを紙ベースで2部を打ち出して、患者記入欄のところはアナログで書いていただき、1部は病院保管用で、1部は患者さんが持って帰るという形になります。

川島 それを電子カルテでも見れるように、直筆で書いた書面のスキャンもしますよね。

小原 とりあえず、ここに日付を入れるような形のものに作り直していただけますか。そして、次回に出していただくということで、今日の時点ではそれで良いかなと思います。ありがとうございました。

次の「宗教的理由による輸血拒否~」は最終確認ですけども、資料Dですね。川島先生、ご説明いただけますか。

 

議事(4)「宗教的理由による輸血拒否に関するガイドラインの改定について」

川島 P2で不足している部分を書き足したのが、1.の(3)の赤字で書いてあるところで、(4)の[いずれの場合にも]は不要だろうということで削除したというのが、本文の修正箇所です。

それと、P7の説明同意書は前回に原案を出したのですが、特に[輸血しない場合の不利益]があまりにもシンプルで分かりにくいということだったので、具体的で分かり易い文章にしたということです。前回は確か「ショック」とか「死亡」という単語で書かれていたのを、「急激な出血では輸血しないとショックになる場合があります。ショックは、全身の臓器や運動器に酸素不足をもたらし、機能低下や機能不全が発生し、最悪の場合は死亡する場合があります。また、手術後などは合併症が発生し易く、回復までに時間が掛かり、入院期間も長くなる傾向かあります」という文章に変えさせていただいています。それと、[輸血する場合の不利益]に「宗教的な信条に反する行為」という項目を入れていたのですけど、「不要だろう」と言われて削ってあります。それと、「輸血を拒否されても、それ以外の医療には最善を尽くします」というのを、注釈で最後の日付の前に付け加えています。最善を尽くさない宣言もあるみたいで、なんか奇妙な文章でありますが。

小原 確かに前回の議論が反映されいます。順番にいきますが、P2に関してはこれで宜しいですか。宜しいですね。では、「無輸血説明同意書」の方をご確認いただきのですけども、2.は前回、個条書きになっていたものが、より分かり易く文章になっています。それから、3.は前回、[輸血する場合の不利益]に宗教的なことが入っていましたけど、それは削除されていて、医学的な不利益のみを記載しています。宜しいですか。

原 1点だけ…。最後のページに「平成28年」と書いてあるのですけど、「2016年」にしていただけますか。だいたい西暦で揃えていることが多いかなと思いますし、元号でやるとちょっと混乱し易いので…。

小原 そうですね、西暦でやった方が良いですね。特に平成にこだわる理由はないですね?

川島 はい、ないです。

小原 では、「2016年」に換えて下さい。それでは、ご確認いただけたものとして、今回の改定で承認されたというふうにさせていただきます。ありがとうございました。

では、次は「その他」で、いつものように「迅速審査報告」と「治験審査委員会報告」を続けて宜しくお願いします。

 

議事(5)その他(「臨床研究迅速審査報告」「治験審査委員会報告」「今年度会議日程」)

冨田 迅速審査は、審査を通過して了解が取れたものだけを書いてありますが、81番の乳腺外科から出されたものに了解をいただきました。審査中のものは3つほど残っていると思います。

それから資料Fは治験で、P1に5つほど項目が挙がっていますが、下の2つは同じなので、これまで4種類が動いていまして、特に変わりがないです。今のところ順調に進んでおるということです。

小原 はい、ありがとうございました。特にご質問はないですね。では最後に「今年度会議日程について」ですが、次回の2月2日が今年度の最終になりますね。その他に何か説明はありますか。

丸山 特にないです。次回に次年度の日程を書き出しますけども、予定していますのは、今年度と同様に偶数月の第1木曜日でいきたいと思っていますので、ご予定していただければと思います。

小原 具体的には次回に確定していただけますね。はい、ありがとうございました。その他は特にないですね。では、第70回倫理委員会をこれで終了させていただきます。どうも有り難うございました。

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